SoR・SoE(記録のシステム・エンゲージメントのシステム)
SoR・SoEとは、企業のITシステムを、取引や会計などの正確な記録を担う「SoR(System of Record)」と、顧客や利用者とのつながりを担う「SoE(System of Engagement)」に分けて捉える考え方のことです。
SoRは、基幹システムや会計、在庫管理のように、正確性と安定性が最優先される領域です。一方のSoEは、ECサイトやアプリ、顧客接点のツールのように、利用者の反応を見ながら素早く改善を重ねることが求められる領域です。両者では、求められる開発の進め方、変更の頻度、品質の考え方が大きく異なります。データを分析して洞察を得る領域をSoI(System of Insight)として加える整理もあります。
新規事業のシステムは多くがSoE寄りで、仮説検証のために短いサイクルで変更を繰り返します。これを基幹システムと同じ厳格な手続きで開発すると、スピードが出ません。一方で、決済や契約、会計に関わる部分はSoRとしての正確さが必要です。新規事業のシステムを設計する際は、どこをSoEとして柔軟に作り、どこでSoRと連携させるかを分けて考えると、既存のIT部門との役割分担もしやすくなります。
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