資源ベース理論(RBV)
資源ベース理論(RBV)とは、企業の競争優位の源泉を、業界の構造ではなく、企業が保有する経営資源や能力の違いに求める戦略論の考え方です。同じ業界でも利益率に大きな差がある理由を、各社が持つ技術、ブランド、人材、組織文化、顧客との関係などの資源の違いで説明します。資源が価値を持ち、希少で、他社が模倣しにくく、それを生かす組織体制が整っている場合に、持続的な競争優位につながるとされ、この考え方を点検の枠組みにしたものがVRIO分析です。
新規事業では、自社がどの市場で戦うかを考える際に、市場の魅力度だけでなく、自社の資源が生きる領域かどうかを検討する視点として役立ちます。大企業の新規事業では、既存事業で培った顧客基盤や技術、ブランドを新しい事業にどう生かすかが論点になり、スタートアップでは、他社がすぐには真似できない資源を早期にどう築くかが重要になります。
業界の構造から競争優位を考えるポジショニングの考え方とは対比されることが多いですが、実務ではどちらか一方ではなく、市場の機会と自社の資源の両面から検討するのが一般的です。資源は環境が変われば価値を失うこともあるため、ダイナミック・ケイパビリティの考え方と合わせて理解されます。
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