規模の経済・範囲の経済
規模の経済とは、生産や販売の量が増えるほど製品一つあたりの費用が下がる効果のことで、範囲の経済とは、複数の事業や製品で経営資源を共有することで、別々に手がけるより費用が下がる効果のことです。
規模の経済は、設備やシステムの開発費などの固定費が、量が増えるほど多くの製品に分散されることで生じます。ソフトウェアのように、追加で一人に提供する費用がほとんどかからない事業では、この効果が特に大きくなります。範囲の経済は、同じ顧客基盤、販売網、技術、ブランドなどを複数の事業で活用することで生じます。
新規事業では、どちらの効果が働くかによって戦略が変わります。規模の経済が強い市場では、早く規模を拡大した企業が費用面で優位に立つため、先行投資の判断が重要になります。範囲の経済は、既存企業が新規事業に取り組む際の強みの源泉になりえます。既存の顧客や販売網を使えることが、スタートアップに対する優位性になる場合があります。
一方、規模が大きくなりすぎると、組織の調整費用が増えて逆に効率が落ちることもあります。
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