CSV(共通価値の創造)
CSV(共通価値の創造)とは、社会課題の解決と企業の経済的な価値の創出を両立させることを事業の中心に据え、社会にとっての価値と企業にとっての価値を同時に生み出そうとする経営の考え方です。社会貢献活動を本業とは別に行うCSR(企業の社会的責任)とは異なり、社会課題の解決そのものを事業の競争力や収益の源泉とする点が特徴です。一般に、社会課題の解決につながる製品や市場を見直す、自社のバリューチェーンの生産性を社会的な観点から見直す、事業を行う地域の産業基盤を強化する、という3つの方向性で説明されます。
新規事業では、環境問題、高齢化、地域の衰退、健康など、社会課題を起点にした事業機会の探索に役立つ考え方です。社会課題は顧客の深い不満や未充足のニーズと結びついていることが多く、課題の解決に対価を払う人は誰か、どのように収益化するかを設計できれば、事業として成り立つ可能性があります。
一方で、社会的な意義を強調するあまり、収益化の道筋が曖昧なまま事業を進めてしまうことには注意が必要です。社会的な成果と経済的な成果をそれぞれどの指標で測るかを決め、ロジックモデルなどで事業の成果の道筋を示しておくと、社内外への説明がしやすくなります。
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