コーペティション(協調的競争)
コーペティションとは、競争(コンペティション)と協調(コーポレーション)を組み合わせた造語で、競合関係にある企業同士が、特定の領域では協力しながら、他の領域では競争する関係のことです。例えば、同じ業界の企業が共通の部品を共同で調達する、業界の標準規格を共同で策定する、物流網を共有する、市場そのものを広げるための啓発活動を共同で行う、といった形があります。市場全体のパイを広げる局面では協調し、そのパイを分け合う局面では競争する、という整理がよく用いられます。
新規事業では、自社単独では投資負担が大きい領域や、市場の立ち上げに業界全体の取り組みが必要な領域で、競合との協調が選択肢になります。新しい製品カテゴリを世の中に認知させる段階では、競合同士が協力して市場をつくる方が、各社にとって利益になる場合があります。
注意点は、協調の範囲を明確にしておくことです。協力する領域で得た情報が競争する領域に流れると、自社の強みを失うおそれがあります。また、競合との情報交換や取り決めが、価格や数量の調整に及ぶと独占禁止法上の問題になりうるため、協調の内容については法務の確認が欠かせません。
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