スマイルカーブ
スマイルカーブとは、製品のバリューチェーンを横軸、各工程の付加価値や利益率を縦軸にとると、研究開発や部品などの上流と、販売・保守サービスなどの下流が高く、組み立て・製造の中流が低くなり、笑った口元のような曲線になるという考え方のことです。
主にエレクトロニクスなど、製造工程の標準化とモジュール化が進んだ業界の構造を説明する際に使われます。組み立て工程は技術が広く普及すると差別化が難しくなり、価格競争に陥りやすい一方で、中核技術や部材、ブランド、顧客接点を持つ工程は価格決定力を保ちやすいという見方です。
新規事業では、自社がバリューチェーンのどこに位置取るかを考える材料になります。たとえばハードウェアの新規事業で、製造は外部委託にして、設計や顧客向けのソフトウェア・保守サービスに経営資源を集中するといった判断の説明に使われます。
ただし、すべての業界にこの形が当てはまるわけではありません。製造工程そのものに高度なノウハウが必要な分野では、中流の付加価値が高いこともあります。自社の業界で実際にどの工程が利益を得ているかは、個別に確かめる必要があります。
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