買い替え需要(更新需要)
買い替え需要とは、すでに製品やシステムを保有・利用している顧客が、老朽化や陳腐化、契約更新などをきっかけに新しいものへ置き換える需要のことです。
市場の需要は、初めて購入する顧客による新規需要と、既存の保有者による買い替え需要に分けて考えることができます。普及率が高まった市場では新規需要が細り、需要の中心が買い替え需要に移っていきます。家電や自動車、業務用機器、基幹システムなどでは、この区別が市場規模の見立てを大きく左右します。
新規事業で買い替え需要を推計するときは、市場にある製品の保有数(インストールベース)を、平均的な使用年数や更新周期で割る考え方がよく使われます。たとえば保有数と更新周期がわかれば、1年あたりに置き換えが発生するおおよその数を見積もれます。前提の数値は業界団体の統計や顧客ヒアリングで裏づけることが大切です。
参入する側にとって、買い替えのタイミングは既存製品から乗り換えてもらいやすい数少ない機会です。一方で、スイッチングコストが高い領域では、更新時期であっても現行製品の継続が選ばれやすい点に注意が必要です。更新時期がいつ、どれだけの顧客に訪れるのかを把握し、営業や提案の時期を合わせることが実務上のポイントになります。
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