クロスボーダーM&A
クロスボーダーM&Aとは、日本企業による海外企業の買収や海外企業による日本企業の買収のように、買い手と売り手の国籍が異なる企業同士で行われる合併や買収のことです。日本企業が海外企業を買収する形をIN-OUT型、海外企業が日本企業を買収する形をOUT-IN型と呼ぶことがあります。海外市場への参入、現地の販売網や技術・人材の獲得、事業ポートフォリオの組み替えなどを目的として行われます。
新規事業との関係では、海外市場にゼロから参入するより時間を短縮できる、海外のスタートアップが持つ技術やサービスを取り込める、といった利点があります。一方で、国内のM&Aに比べて、言語や商習慣、会計基準、労働法制、税制の違い、現地の外資規制や安全保障に関わる審査など、検討すべき論点が多くなります。
特に難しいとされるのが、買収後の統合(PMI)です。本社と現地の経営陣の役割分担、意思決定の権限、報告の仕組み、人事制度の違いなどを事前に設計しておかないと、優秀な人材の流出や事業の停滞を招くおそれがあります。現地の専門家を含めたデューデリジェンスの体制を整え、統合の計画を買収前から準備することが重要です。
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