事業戦略・事業計画提携・M&A・組織形態

クリーンチーム

クリーンチームとは、競合関係にある企業同士のM&Aや提携の検討において、価格や顧客情報などの競争上の機微な情報を、事業の現場から切り離された限られたメンバーや外部の専門家だけが取り扱うようにする体制のことです。競合する企業同士が統合前に価格、取引条件、顧客ごとの売上、事業計画などの情報を自由に交換すると、統合が実現しなかった場合に不当な情報共有となったり、統合前から実質的に協調して事業を行ったとみなされたりするおそれがあります。そのため、機微な情報は、営業や価格決定に関わらない社員、弁護士、会計士などで構成されるクリーンチームだけが閲覧し、事業部門には集計・加工した情報だけを渡す、といったルールを定めます。

新規事業の手段として同業他社との提携、合弁会社の設立、事業の買収を検討する場合にも、同様の配慮が必要になることがあります。デューデリジェンスでシナジーを見積もるには詳しい情報が必要ですが、どの情報を誰が見られるかをあらかじめ取り決めておくことが重要です。

クリーンチームの設置や運用の方法は、取引の内容や関係する競争法の考え方によって異なります。具体的な体制やルールの設計は、独占禁止法に詳しい弁護士に相談しながら進めることが一般的です。

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