株式会社大塚商会
サービス&サポート事業(保守・サプライ供給「たよれーる」「たのめーる」)

国
日本
上場
東証プライム 4768
参照資料
2025年12月期 決算の概況(2026年2月2日発表)

IT機器の導入後のハード・ソフト保守やサプライ供給を、ストックビジネスとして売上の約3割で手掛ける日本企業の事例です。

事業の概要

大塚商会は、中堅・中小企業向けに、情報システムの構築から保守までを提供する企業です。2025年12月期の決算の概況(2026年2月2日発表)によると、事業はシステムインテグレーション事業と、サービス&サポート事業の2つです。後者は、サプライ供給、ハード&ソフト保守、テレフォンサポート、アウトソーシングサービス等により、導入したシステムや企業活動をトータルに支援する事業と説明されています。

収益の仕組み

同社の決算の概況は、サービス&サポート事業について、オフィスサプライ通信販売の「たのめーる」や、サポート事業の「たよれーる」などのストックビジネスに引き続き注力していると記載しています。「たよれーる」は、顧客の情報システムや企業活動全般をサポートする事業ブランドと説明されています。

システム導入(パソコン、ソフト、ネットワークなど)で顧客との取引が始まり、その後の保守、サポート、消耗品の供給が続く、という流れで読み取れます。同社は、当社とお取引いただいたお客様と長期にわたり継続的に取引いただけるよう努めると記載しています。

公開資料から読み取れること

2025年12月期の決算の概況の数値は次のとおりです。

  • 連結売上高:1兆3,227億91百万円(前年比19.4%増)
  • 連結営業利益:899億43百万円(同21.0%増)
  • システムインテグレーション事業の売上高:9,029億15百万円(同24.1%増)
  • サービス&サポート事業の売上高:4,198億75百万円(同10.5%増)

サービス&サポート事業の売上高は連結売上高の約32%にあたります(上記の数値から算出)。2024年12月期の同事業の売上高は3,798億53百万円(遡及修正後)で、前年比8.2%増と記載されています。

2026年12月期の予想では、サービス&サポート事業の売上高は4,539億円(前年比8.1%増)、システムインテグレーション事業は8,571億円(同5.1%減)とされています。システム導入の売上が減る見通しの一方で、サービス&サポート事業は増加を見込んでいます(減少の理由は資料では確認できませんでした)。なお、同事業の利益率は、資料では開示されていることを確認できませんでした。

新規事業への示唆

機器やソフトの導入時の売上は、買い替え需要などの波に左右されやすい面があります。同社の予想は、導入時の売上が減る年でも、保守やサプライ供給の売上が積み上がる構造を持っていることを示しています。

新規事業でこの型を考える場合は、導入後に顧客が何度も必要とするもの(消耗品、保守、問い合わせ対応)を最初から商品に組み込むことが前提になります。また、同社のように複数のIT商材を一つの窓口で扱う場合、保守・サポートの窓口を共通化できるかどうかが、顧客を増やしたときの費用に影響します。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。