株式会社インタースペース
アフィリエイトサービスなどのパフォーマンスマーケティング事業

国
日本
上場
東証スタンダード 2122
参照資料
新規投資家向け資料(2026年8月17日)、2026年9月期第3四半期(2025年10月〜2026年6月)

広告主から成果に応じた広告費を受け取り、提携メディアへその一部を報酬として支払うアフィリエイト事業を、日本と東南アジアで展開する企業の事例です。

事業の概要

インタースペースは、日本と東南アジアで成果報酬型の広告サービス(アフィリエイトサービス)を展開する日本企業です。新規投資家向け資料(2026年8月17日)によると、事業は、アフィリエイトなどを行うパフォーマンスマーケティングと、ママ向け情報サイト「ママスタ」や比較情報メディアなどを運営するメディアの2つのセグメントで構成されています。

同資料は、約2,000社の広告主ネットワークを持ち、金融、Eコマース、サービス、エンタメなどの分野の広告を扱っていると説明しています。

収益の仕組み

同資料のビジネスモデルの図では、広告主から広告出稿の依頼を受け、ブログ、SNS、Webサイト、リアル店舗などの提携メディアとマッチングし、商品の購入やサービスの申込みといった成果が出た時点で、成果に応じた広告費を広告主に請求するとされています。広告費の一部は提携メディアに報酬として支払われ、同図では当社の売上高が約25%、提携メディアへの支払報酬が約75%と示されています。

このほか、パフォーマンスマーケティングには、セキュリティソフトやクラウドバックアップなどの月額課金のサービス(マーケティングソリューション)があります。メディアでは、コンテンツメディアが広告収益と課金収益、比較・検討メディアが成果報酬(単価×成果数)で収益を得ると説明されています。

公開資料から読み取れること

同資料の数値は次のとおりです。

  • FY25(2025年9月期)の売上高:88.4億円のうち、パフォーマンスマーケティングが58.4億円(66%)、メディアが30.0億円(34%)。FY25の連結売上高は8,846百万円
  • 収益構造は、フロー収益が66%、ストック収益が34%
  • 2026年9月期3Q(2025年10月〜2026年6月):売上高7,330百万円(前年比10.2%増)、営業利益592百万円(同91.8%増)。パフォーマンスマーケティングの売上高は5,497百万円(同28.6%増)、メディアは1,833百万円(同22.8%減)
  • 同資料が引用する矢野経済研究所の調査では、2025年の日本のアフィリエイト市場(成果報酬)は3,031億円とされています

新規事業への示唆

この事例では、広告主と提携メディアの間に入る仲介型の売上が、広告費の一部(同図では約25%)にあたることが示されています。そのため、取扱高と自社の売上高を分けて見る必要があります。同社が、月額課金やメディアの課金収益など、送客以外の収益を持つ形に広げていることも、同資料から確認できます。仲介型で始める場合は、成果が発生した件数だけに頼らず、継続的に収益を得られる事業を組み合わせる選択肢もあります。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。