日本 東証プライム コード 5076 建設業

インフロニア・ホールディングス株式会社

INFRONEER Holdings Inc.

前田建設工業・前田道路・三井住友建設などを傘下に持つ建設持株会社。請負に加えインフラ運営と再エネへ事業を広げている

2026年3月期

売上高
1兆1,248億円
前期比 +32.7%
営業利益
758億円
利益率 6.7%
純利益
765億円
ROE
13.6%
自己資本比率
30.2%
会社分析 開示資料をもとにAI(Claude)が作成した文章です。数値の出典は本文末尾と下の決算表に記載しています。(2026年9月28日時点の情報)

建築・土木・舗装の請負を主力に、コンセッションや風力発電のインフラ運営を育てる持株会社。2026年3月期は三井住友建設の完全子会社化で売上高1兆1,248億円(32.7%増)、純利益765億円。2027年度の事業利益1,000億円を中期経営計画の目標とする。

事業の概要

2021年10月に設立された持株会社で、前田建設工業、前田道路、前田製作所、日本風力開発などを傘下に持つ。2025年12月には三井住友建設を公開買付けで完全子会社化、2026年7月には水処理の水ingを連結子会社にした。会社は目指す姿を、インフラの企画提案から施工、運営・維持管理、再投資までを担う「総合インフラサービス企業」と定める。

2026年3月期のセグメント別売上高とセグメント利益は次のとおり。

  • 建築:4,977億円(利益221億円)。集合住宅、工場・物流施設
  • 土木:2,649億円(同260億円)。橋梁、トンネル
  • 舗装:2,822億円(同213億円)。舗装工事とアスファルト合材の製造・販売
  • 機械:395億円(同19億円)。クレーンなど建設機械
  • インフラ運営:374億円(損失17億円)。再生可能エネルギーとコンセッション(国立競技場の運営など)
  • その他:30億円(利益154億円)。持分法適用関連会社だった東洋建設の株式譲渡益を含む

業績の分析

2026年3月期(IFRS)は売上高1兆1,248億円(前期比32.7%増)、事業利益841億円(73.3%増)、営業利益758億円(60.8%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益765億円(136.2%増)。事業利益は会社独自の指標で、売上総利益から販管費を引き、持分法損益と関連会社株式の売却損益を加えたもの。

会社の説明では、建築・土木とも手持工事が順調に進み、三井住友建設の連結も加わって大幅な増収となった。土木は設計変更の獲得や工期短縮で利益率が上がった。インフラ運営は、日本風力開発が風力発電所を売却から保有へ方針転換したことや国立競技場の開業初年度の費用で赤字だった。東洋建設株の譲渡による利益も当期利益を押し上げた。

決算期 売上高 当期利益 営業CF 現金及び現金同等物
2022年3月期 6,829億円 266億円 ▲163億円 779億円
2023年3月期 7,118億円 334億円 1,027億円 919億円
2024年3月期 7,932億円 325億円 389億円 1,134億円
2025年3月期 8,475億円 324億円 396億円 1,195億円
2026年3月期 1兆1,248億円 765億円 1,862億円 3,609億円

(有価証券報告書の値。2023年3月期以降はIFRS、2022年3月期は日本基準。当期利益は親会社の所有者(日本基準は親会社株主)に帰属する当期利益。▲はマイナス)

2027年3月期は8月に予想を上方修正し、売上高1兆4,450億円、事業利益867億円、当期利益855億円とした。第1四半期に投資資産の評価益を計上して金融収益が995億円となり、四半期利益は761億円。水ingの連結でインフラ運営の売上高は1,139億円を見込む。

手元資金と使い道

2026年3月末の現金及び現金同等物は3,609億円(有報の値)で、前期末から2,414億円増えた。増加の主因は三井住友建設の連結で、同社の現金を受け入れたうえ、株式取得資金を借入で調達した。営業CFも営業債権の減少などで1,862億円(有報の値)に増えた。金融子会社はない。

有利子負債(短期・長期借入金、ノンリコース借入金、社債)は5,733億円で、D/Eレシオは0.9倍、親会社所有者帰属持分比率は30.2%。資本には2024年度に発行した社債型種類株式を含み、会社は普通株式ベースのROEを別に開示している。日本風力開発はA種優先株式を発行して資金を調達した。第1四半期末の現金は3,557億円で、水ingの取得(対価752億円)は7月の支出となる。

中期経営計画の3年間(2025〜2027年度)では、M&Aを除く成長投資に2,300〜2,700億円を充てる(2025年11月の改訂時点)。株主還元は配当性向40%以上と下限配当で、2026年3月期の年間配当は120円(前期60円)。8月には2027年3月期の予想を100円から132円に引き上げた。政策保有株式は2027年度までにゼロにする。

経営計画・成長戦略

「INFRONEER Medium-term Vision 2027」(2025〜2027年度)を2025年3月に公表し、三井住友建設の統合を受けて2025年11月に改訂した。3年間を「投資事業拡大フェーズ」と位置づける。

  • 2027年度目標:事業利益1,000億円、EBITDA1,510億円、当期純利益630億円、ROE12.0%
  • 2030年度目標:事業利益1,300億円、EBITDA1,900億円
  • 財務:自己資本比率30%以上、D/Eレシオ1.0倍以下
  • 資産効率化:政策保有株式ゼロ、保有不動産の売却100億円以上(2027年度まで)

会社は三井住友建設の統合で、事業利益1,000億円の達成を当初より3年前倒しにするとしている。

新規事業・新しい取り組み

  • 官民連携:国立競技場の運営など、コンセッション事業に投資する。会社はアリーナやウォーターPPPの案件化が本格化しているとみる
  • 再生可能エネルギー:日本風力開発で風力発電所を保有する方針に変え、小売電気事業や蓄電池事業も始める
  • 水インフラ:荏原製作所などから取得した水ingの水処理エンジニアリングと維持管理拠点を、官民連携の水道事業に生かす
  • 東芝への出資:東芝に200億円のLP出資を行っている

新規事業の担当者の視点では、建設会社が施工で得た顧客接点を使い、運営・維持管理の長期契約へ事業を延ばす構図が参考になる。

分析:強みと課題

強み

  • 規模の拡大:三井住友建設と水ingの取得で、請負の規模と運営事業の裾野が広がった
  • 請負の採算管理:土木・舗装で受注時利益率の管理と価格転嫁が効き、セグメント利益が増えた
  • 還元の明確さ:配当性向40%以上と下限配当を定め、年間配当は2026年3月期に倍増、2027年3月期も増配を予定している

課題・リスク

  • 買収の統合:三井住友建設の取得資金を借入で賄い、有利子負債が増えた。自己資本比率は30.2%と目標の下限に近い
  • インフラ運営の収益化:風力の保有方針への転換や国立競技場の立ち上げ費用で、セグメントは赤字が続く
  • 一時益への依存:2026年3月期は東洋建設株の譲渡益、2027年3月期は投資資産の評価益が当期利益を押し上げており、本業の利益水準は事業利益で見る必要がある

出典

分析の更新履歴(1件)
  1. 最新の版 2026年9月28日時点の情報
中期経営計画の分析 会社が公表した中期経営計画の資料をもとに、AI(Claude)が内容を整理・分析した文章です。(2026年9月28日時点の情報)

INFRONEER Medium-term Vision 2027 中期経営計画(2025年11月改訂版)

計画期間
2025年度〜2027年度(2025年4月〜2028年3月)
最終年度
2027年度(2028年3月期)
公表日
2025年11月14日

長期ビジョン「INFRONEER Vision 2030」の第2段階で、3年間を「投資事業拡大フェーズ」とする計画。2025年3月に公表し、三井住友建設の連結子会社化を受けて11月に改訂した。統合で事業利益1,000億円の達成を当初より3年前倒しし、請負で稼いだ資金をコンセッションや再エネなどのインフラ運営に振り向ける。

計画の位置づけ

2021年10月に公表した長期ビジョン「INFRONEER Vision 2030」を3段階に分け、前計画のMedium-term Vision 2024を「基盤構築フェーズ」、今回を「投資事業拡大フェーズ」、次期を「利益拡大フェーズ」とする。目指す姿は、インフラの案件組成から建設、運営、更新、売却までを担う「総合インフラサービス企業」で、事業利益とEBITDAを重要指標に置く。

当初版は2025年3月26日の公表で、2027年度の事業利益700億円、EBITDA1,100億円、当期利益430億円を掲げていた。2025年9月に三井住友建設を公開買付けで連結子会社化したため、同社の業績目標と統合効果を加えて11月14日に改訂した。事業利益は300億円、EBITDAは410億円の上乗せとなる。

前計画(2022〜2024年度)は、2024年度の事業利益590億円、当期純利益400億円、ROE9.5%の目標に対し、見込みで479億円、330億円、7.6%と未達だった。会社は大洲バイオマス発電所など再エネ事業の売却延期を主因に挙げる。配当性向30%以上、自己株式取得400億円以上の還元目標は達成した。

数値目標

指標 目標 年度 直近の実績
事業利益 1,000億円(2030年度は1,300億円) 2027年度 841億円(2025年度)
EBITDA 1,510億円(2030年度は1,900億円) 2027年度 1,287億円(2025年度)
当期純利益 630億円 2027年度 766億円(2025年度)
付加価値額 3,340億円 2027年度 2,724億円(2025年度)
ROE 12.0% 2027年度 16.0%(2025年度、普通株式)
自己資本比率 30%以上 2027年度 30.2%(2025年度末)
D/Eレシオ 1.0倍以下 2027年度 0.9倍(2025年度末)
配当性向 40%以上(下限配当60円、2026年5月に90円へ引き上げ) 2025〜2027年度 40.6%(2025年度)
政策保有株式/純資産 0% 2027年度末 15.2%(2025年度末)
保有不動産の売却 100億円以上 2027年度まで —

EBITDAは事業利益に減価償却費を加えたもの。付加価値額は総人件費、事業利益、減価償却費、研究開発費などの合計で、会社は総合KPIとして位置づける。2027年度のセグメント目標は建築で事業利益287億円、土木347億円、舗装262億円、インフラ運営71億円、機械27億円。

重点施策

  • 請負:三井住友建設の早期回復を最優先に、一人当たり利益額に基づく受注規律を徹底する。超高層分野での技術力と顧客基盤を生かし、両社の一体運営でスケールメリットを出す
  • インフラ運営:アリーナ・スタジアム、道路、ウォーターPPPなどの官民連携事業を広げる。内閣府はウォーターPPPを2031年度に225件へ増やす目標を掲げており、これを事業機会とみる
  • 再生可能エネルギー:短期的には系統用蓄電池事業に注力し、日本風力開発の風力発電事業では1,000MW以上の開発を計画する
  • 海外:アジアを中心に事業領域の拡大とインフラサービス事業への参入を狙う
  • M&A:競争力を最大化するための積極的なM&Aを続ける
  • 体質強化:投資規律(基準・モニタリング)の水準を上げ、グループ人財戦略と固定費・管理費の適正化を進める

資本配分・株主還元

2025〜2027年度のキャッシュインは、事業活動によるEBITDA3,750〜3,850億円、再エネ案件売却による投資回収100〜150億円、政策保有株式の売却700億円、保有不動産の売却100億円、東洋建設株式の売却250億円に有利子負債の調達を加える。アウトはM&Aを除く成長投資2,300〜2,700億円(当初版は2,200〜2,500億円)、M&A実績940億円、恒常的投資700億円、株主還元、法人税など。成長投資の内訳は再エネ1,230〜1,330億円、海外180億円、官民連携150〜350億円、蓄電池500〜600億円、IT・DX200億円、人的投資40億円。

還元は配当性向40%以上と下限配当1株60円を組み合わせる方針で出発した。政策保有株式は2027年度までにゼロにする。

進捗

2025年度は売上高1兆1,249億円、事業利益841億円、EBITDA1,287億円、当期利益766億円で、いずれもHD設立後の最高となった。当期利益は最終年度目標の630億円を1年目で上回り、普通株式のROEは16.0%。自己資本比率は30.2%、D/Eレシオは0.9倍で、いずれも財務規律の範囲内に収まる。

2026年度は2026年7月に水ingを完全子会社化した。8月の修正後予想は売上高1兆4,450億円、事業利益867億円、当期利益855億円、ROE15.6%。第1四半期に保有金融資産の公正価値評価で975億円の金融収益を計上したことが当期利益を押し上げる。

還元は方針を引き上げた。2025年度の配当は年120円(配当性向40.6%)。2026年5月に下限配当を60円から90円に上げ、2026年度の予想は8月に年132円とした。政策保有株式の純資産比は2025年度末で15.2%。保有不動産の売却は候補の選定やスキームの検討段階にある。

分析:計画の読みどころ

改訂版の目標のうち、利益面の最大の変数は三井住友建設の立て直しにある。事業利益の上乗せ300億円の多くは建築・土木の統合効果で、会社は同社の「早期V字回復」を建築セグメントの重点戦略の筆頭に置く。統合初年度の2025年度に事業利益841億円まで来ており、1,000億円の目標は射程に入っているが、2026年度予想は867億円で、残りの距離は最終年度の上積みに依存する。

もう一つの読みどころは、請負で稼いだ資金をインフラ運営に回す循環が数字に表れるかどうか。2027年度のインフラ運営の事業利益目標は71億円と小さく、改訂で当初より21億円引き下げた。前計画で再エネの売却延期が未達の主因になったように、発電所の売却や運転開始の時期がこのセグメントの損益を大きく左右する。水ingの取得で上下水道の運営という新たな柱が加わり、同社の業績がインフラ運営の数字をどこまで押し上げるかが焦点になる。

資本効率は目標を大きく上回るが、2025年度・2026年度とも金融収益や持分法投資利益などの寄与が大きい。会社が重要指標とする事業利益とEBITDAで評価すると、ROE12.0%の目標は事業の実力に照らしてもなお意欲的な水準で、自己資本比率30%以上とD/Eレシオ1.0倍以下の制約の中で成長投資とM&Aを続けられるかが問われる。

出典

中期経営計画の分析の更新履歴(1件)
  1. 最新の版 INFRONEER Medium-term Vision 2027 中期経営計画(2025年11月改訂版)

業績の推移

売上高
2022/32022年3月期 6,829億円2023/32023年3月期 7,096億円2024/32024年3月期 7,865億円2025/32025年3月期 8,475億円2026/32026年3月期 1兆1,248億円1兆1,248億円
営業利益
2022/32023/32024/32025/32025年3月期 471億円2026/32026年3月期 758億円758億円
純利益
2022/32022年3月期 266億円2023/32023年3月期 334億円2024/32024年3月期 325億円2025/32025年3月期 324億円2026/32026年3月期 765億円765億円

数字から読み取れること

  • 売上高は2022年3月期の6,829億円から2026年3月期の1兆1,248億円へ増加(4期間の年平均成長率 13.3%)。
  • 直近期(2026年3月期)の売上高は前期比 +32.7%。
  • 直近期の営業利益率は 6.7%。
  • 直近期のROEは 13.6%(有価証券報告書の記載値)。
  • 直近期末の自己資本比率は 30.2%。
  • 直近期の営業キャッシュフロー(1,862億円)は純利益の 2.4倍。

下の表の数値から自動で計算しています。

決算期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期
売上高6,829億円7,096億円7,865億円8,475億円1兆1,248億円
 前期比—+3.9%+10.8%+7.8%+32.7%
営業利益———471億円758億円
 営業利益率———5.6%6.7%
経常利益380億円417億円429億円——
純利益(親会社株主に帰属)266億円334億円325億円324億円765億円
総資産9,747億円9,780億円1兆4,105億円1兆4,507億円2兆231億円
自己資本3,524億円3,617億円3,999億円5,191億円6,106億円
純資産3,558億円3,623億円3,985億円——
自己資本比率36.2%37.0%28.4%35.8%30.2%
ROE8.7%9.4%8.6%7.1%13.6%
現金及び現金同等物779億円919億円1,134億円1,195億円3,609億円
営業キャッシュフロー−163億円1,027億円389億円396億円1,862億円
従業員数7,149人7,652人8,037人8,076人13,837人
書類の提出日————2026/06/16
出典開示資料開示資料開示資料開示資料開示資料

新しい決算の書類が提出されるたびに期を追加し、過去の期も残しています。 有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」から集計しています(営業利益は損益計算書の当期・前期のみ)。自己資本比率とROEは報告書の記載値です。

建設業の会社

日本の建設業は152社。 インフロニア・ホールディングス株式会社の直近の売上高は9位。 業種の会社をすべて見る

順位会社名売上高営業利益率純利益
1 大和ハウス工業株式会社分析あり 5兆5,768億円 11.0% 3,505億円
2 積水ハウス株式会社分析あり 4兆1,979億円 8.1% 2,320億円
3 鹿島建設株式会社分析あり 3兆672億円 7.8% 1,773億円
4 株式会社大林組分析あり 2兆5,862億円 7.5% 1,737億円
5 住友林業株式会社 2兆2,675億円 7.4% 1,066億円
6 大成建設株式会社分析あり 2兆890億円 9.0% 1,700億円
7 清水建設株式会社分析あり 2兆578億円 5.8% 1,266億円
8 株式会社 長谷工コーポレーション分析あり 1兆2,731億円 7.8% 548億円
9 インフロニア・ホールディングス株式会社 1兆1,248億円 6.7% 765億円
10 五洋建設株式会社 7,943億円 7.0% 346億円

売上規模の近い建設業の会社

直近期の売上高で並べています。決算期が会社ごとに異なるため、同じ時期の比較ではありません。

事業の内容

有価証券報告書「事業の内容」より抜粋(有価証券報告書-第5期(2025/04/01-2026/03/31))

3 【事業の内容】当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、前田建設工業(株)、前田道路(株)、(株)前田製作所、日本風力開発(株)及び三井住友建設(株)をはじめとする子会社152社及び関連会社(共同支配企業を含む)39社で構成され、建築事業、土木事業、舗装事業、機械事業及びインフラ運営事業を主な事業とし、さらにホテル事業から不動産事業まで幅広く展開しています。当社グループの事業に係る位置づけ及び事業の種類別セグメントとの関係は、次のとおりです。なお、当該区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記 6.セグメント情報」に記載された区分と同一です。また、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 (建築事業) 建築事業は、集合住宅や工場・物流施設を中心とする建設工事及び付帯する事業を展開しています。子会社である前田建設工業(株)や三井住友建設(株)等が営んでおり、これらの会社は施工する工事の一部及び資材納入等を関係会社に発注しています。 (土木事業) 土木事業は、橋梁やトンネルを中心とする建設工事及び付帯する事業を展開しています。子会社である前田建設工業(株)や三井住友建設(株)等が営んでおり、これらの会社は施工する工事の一部及び資材…

経営方針・経営計画

有価証券報告書「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」より抜粋

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針当社は、2021年10月1日に、前田建設工業(株)、前田道路(株)及び(株)前田製作所の完全親会社として設立されました。「どこまでも、インフラサービスの自由が広…全文の抜粋を表示
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針当社は、2021年10月1日に、前田建設工業(株)、前田道路(株)及び(株)前田製作所の完全親会社として設立されました。「どこまでも、インフラサービスの自由が広がる世界。」の実現をビジョンに掲げ、「インフラストラクチャー・ビジネスの既成概念に挑み、イノベーティブなアイデアで世界中に最適なサービスを提供する。」を果たすべき使命と定め、企業活動を通じて、環境・社会課題の解決にとどまらず、社会そして地球の持続可能な発展に貢献する「総合インフラサービス企業」を目指しています。「社会・地域の安全安心とサステナビリティ」をステークホルダーに提供するバリューと位置づけ、これを当社グループ共通の価値観として醸成していきます。また、企業が果たすべき社会的責任についての理解をグループで共有し、各種施策を実行していくことで、ステークホルダーの皆様の理解と共感が得られる開かれた経営に努めます。ステークホルダーの皆様の権利を尊重し、経営の監督機能と業務執行機能を明確に分離することにより経営の公正性・透明性を確保するとともに、適切な情報開示とステークホルダーの皆様との対話を通じ、良好かつ円滑な関係を維持しながら信頼関係を構築していくことで、共同の利益や長期的な価値を協創し、社会価値の創造に貢献します。 当社の理念 (2) 中長期的な会社の経営戦略当社は、当社グループ全体として永続的成長を遂げることを目的に、中長期的に目指す姿を「総合インフラサービス企業」と定め、事業会社の従来の事業における強みを活かしつつ、事業領域を拡大し安定的に高収益を上げ続けるビジネスモデルへ転換することや、生産性改革に向けたデジタル化戦略、技術開発及び人材育成等の協働推進による経営基盤強化に取り組んでいます。また、実効性のあるガバナンス体制の構築やDXの推進等により迅速かつ適正な経営を実現し、社会変化への対応力を強化することで、「あらゆるステークホルダーから信頼される企業」を目指しています。今後も、既成概念にとらわれない自由な発想で、社会・地域・お客様とともにインフラの可能性を広げ、享受する一人ひとりにとって最適なインフラサービスを提供していきます。これらの実現のため、現行の『INFRONEER Medium-term Vision 2027 中期経営計画』で定める当社グループの「目指す姿」、それを実現するための経営ビジョンは以下のとおりです。 ①経営環境認識 (建設市場)・防災や国防、カーボンニュートラルにより、公共投資額は堅調に推移し、横ばいか微増と予測・建築着工床面積は微減傾向だが、労務単価や資材費の高騰に加え、建物用途や要求スペックの変化により、建設投資額は当面の間、高水準が維持されると予測・道路事業の舗装新設量は徐々に減少、補修量は徐々に増加し、中長期的には横ばいで推移すると予測 (官民連携市場)・インフラの老朽化が社会問題として顕在化してきている・道路を含めた多くのインフラの維持管理の在り方がいよいよ大きく見直される可能性があると予測・PPP/PFIアクションプランは引き続き政府によって推進され、特に水分野は「ウォーターPPP」の導入に伴い案件化の促進が見込まれる・地方創生に繋がるスタジアム/アリーナの導入が加速中 (再生可能エネルギー市場)・半導体工場・データセンター新増設に伴う産業用電力消費を主因として電力需要が増加・第7次エネルギー基本計画で風力の導入目標が引き上げられ、今後の導入加速が期待される・再生可能エネルギーの導入を加速するため、需給バランスの調整・電力系統の安定化が必要・上記課題解決のため、系統用蓄電池事業の導入推進が急務となる見込み (その他の環境認識)・担い手不足に対して、働き方改革、抜本的な生産性改革の推進が必須・長期的な企業成長のため、サステナビリティ経営の更なる推進、より高い水準のガバナンス体制が必須・デジタル技術の急激な進展による社会変化の加速に対し、迅速かつ機動的な経営体制の確立が急務 ②我々が目指す姿当社グループが「目指す姿」は、以下のとおりです。・外的要因に左右されずに持続的成長を実現するビジネスモデルの確立を目指し、インフラ運営の上流から下流までをワンストップでマネジメントする「総合インフラサービス企業」をグループ全体戦略として強力に推進する・グループ各社のエンジニアリング力の集結と、積極的なM&Aによる事業領域の拡大により、競争力を早期に最大化し、外的要因に左右されない「高収益かつ安定的な新たな収益基盤」を確立する・さらに、実効性のあるガバナンス体制の構築やDXの推進等により、迅速かつ適正な経営を実現し、「社会変化への対応力」を強化することで、「あらゆるステークホルダーから信頼される企業」を目指す ③戦略三本柱と重点施策当社グループが「目指す姿」の実現に向けた戦略三本柱とそれぞれの主な重点施策の内容は、以下のとおりです。・「インフロニアのビジネスモデルに基づく収益基盤の確立」・「付加価値の最大化」・「体質強化・改善」 ④マルチステークホルダーに対する付加価値分配方針当社が生み出す付加価値を、社会からの要請に応えつつあらゆるステークホルダーへバランスよく配分することで、付加価値を最大化するサイクルを構築し、持続的な成長を実現していきます。・人財投資:モチベーション向上や人財の成長や豊かさに繋がる従業員への還元策の推進・成長投資・恒常的投資:安全で質の高いインフラサービス、M&A、IT・DX投資等への「攻めの投資」と、生産設備投資の最適化や重複資産の統廃合等の「守りの投資」の両輪により、付加価値を最大化・事業パートナー(連携企業、協力会社など):パートナーのニーズに合わせて付加価値を分配し、競争力の強化、事業領域の拡大、経営の安定化、生産性向上をともに目指し、質の良い供給力・体制を確立・株主・市場:タイムリーな情報開示や対話といった「定性的な還元」と、配当や資本政策に応じた戦略的自社株買い等の「定量的な還元」により、市場からの信頼を獲得し当社株価の継続的な上昇を目指す (3) 経営環境と対処すべき課題、現中期経営計画の概要①経営環境と対処すべき課題当社グループを取り巻く経営環境においては、人口減少による税収減、高齢化の進展による社会保障費の増大により、国や地方公共団体の財政がますます厳しくなる一方で、高度経済成長期に整備された膨大な数の社会インフラが一斉に老朽化していくため、新規建設はおろか、既存インフラの維持管理・更新への投資もままならない状況になると予想されます。また、少子高齢化に伴う生産年齢人口減少の影響による担い手不足の更なる深刻化や、デジタル化への変革、地球環境問題等への対応が不可避であることも考えると、建設産業においても従来の価値観が変わり、産業構造そのものが変化していくと考えられます。このような社会課題の解決や、景気や国の政策等の外部要因による需給バランスの影響を強く受けるという特徴のある、建設業の請負ビジネスが本質的に持つボラティリティの高さに向き合うため、当社グループは、「造る」「建てる」といった請負の枠を超え…

掲載内容は開示資料をもとにした情報提供であり、特定の有価証券の売買を勧めるものではありません。数値の正確性には注意していますが、投資などの判断は必ず各社の開示資料をご確認のうえ、ご自身で行ってください。