日本 東証プライム コード 1963 建設業

日揮ホールディングス株式会社

JGC HOLDINGS CORPORATION

LNGプラントのEPCを主力とするエンジニアリング大手。不採算案件の処理を終え、機能材製造を第2の柱に育てる

2026年3月期

売上高
7,452億円
前期比 -13.1%
営業利益
353億円
利益率 4.7%
純利益
418億円
ROE
10.2%
自己資本比率
51.2%
会社分析 開示資料をもとにAI(Claude)が作成した文章です。数値の出典は本文末尾と下の決算表に記載しています。(2026年9月28日時点の情報)

LNGなどのプラント設計・調達・建設を担う総合エンジニアリング事業と、触媒・ファインセラミックスの機能材製造事業が柱。2026年3月期は売上高7,452億円と減収ながら、大型案件の採算改善で純利益418億円と黒字に戻した。新中期経営計画BSP2030で2031年3月期に純利益500億円、ROE10%以上を掲げる。

事業の概要

持株会社のもとで、海外EPC(設計・調達・建設)を担う日揮グローバル、国内EPCの日揮、機能材製造の日揮触媒化成・日本ファインセラミックスなどが事業を行う。2026年3月期のセグメント別売上高は次のとおり。

  • 総合エンジニアリング事業:6,795億円(営業利益336億円)。LNG、石油精製、石油化学、ガス処理、水素・燃料アンモニア、CCS、SAF、原子力関連などのエネルギー分野と、半導体・データセンター、医薬品、食品などの一般産業分野
  • 機能材製造事業:569億円(同76億円)。石油精製用のFCC触媒、半導体・ハードディスク研磨材向けシリカゾルなどのファインケミカル、高熱伝導窒化ケイ素基板などのファインセラミックス
  • その他の事業:86億円(同21億円)

2026年3月期の連結受注高は4,780億円で、海外が56.8%を占める。期末の受注残高は1兆1,666億円。

業績の分析

2026年3月期は売上高7,452億円(前期比13.1%減)、営業利益353億円(前期は114億円の損失)、経常利益581億円、親会社株主に帰属する当期純利益418億円(前期は3億円の損失)。ROEは10.2%となった。決算短信は、海外大型プロジェクトが複数完工するなど国内外の大型案件を着実に遂行した結果、全体として採算が改善したと説明している。

会社はBSP2030の資料で、2024年3月期と2025年3月期の赤字を主に海外の複数のEPC不採算案件の影響としている。売上高は2022年3月期の4,284億円から2025年3月期の8,580億円まで増えたが、利益は案件の採算に大きく左右された。

決算期 売上高 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益 現金及び現金同等物
2022年3月期 4,284億円 300億円 ▲355億円 2,880億円
2023年3月期 6,068億円 505億円 306億円 3,327億円
2024年3月期 8,325億円 3億円 ▲78億円 3,245億円
2025年3月期 8,580億円 113億円 ▲3億円 3,327億円
2026年3月期 7,452億円 581億円 418億円 4,004億円

(有価証券報告書の値。▲は損失)

一方、総合エンジニアリング事業の2026年3月期受注高は4,092億円で、目標の6,500億円に届かなかった。受注を見込んだ一部案件が期ずれしたためで、会社はこれらの案件は先行業務の受注や優先契約交渉候補への選定を済ませているとしている。2027年3月期は受注高1兆7,400億円、売上高6,700億円、営業利益400億円、純利益460億円を見込む。予想は中東情勢が2026年前半に解消し、プロジェクト遂行に支障がなくなることを前提にしている。第1四半期は営業利益123億円(前年同期比56.4%増)、純利益116億円だった。

手元資金と使い道

2026年3月末の現金及び現金同等物は4,004億円で、1年で677億円増えた。営業キャッシュ・フロー798億円の増加について、会社は序盤にある海外プロジェクトで前受金の入金が増えたことを挙げている。貸借対照表でも契約負債が433億円増えており、手元資金にはEPC案件の前受金が含まれる。このほか貸借対照表に載らないジョイントベンチャーのキャッシュの当社持分が1,098億円ある。

有利子負債は小さく、期末の社債200億円と長短借入金を合わせて約351億円。自己資本は4,294億円、自己資本比率51.2%。銀行・保険などの金融子会社はない。

BSP2030のキャッシュアロケーションでは、手元資金のうち約1,000億円と営業キャッシュ・フローを、5年間累計約2,800億円の成長投資(M&Aを含む)と株主還元に充てる。必要に応じて有利子負債も使う方針。配当は配当性向基準からDOE(自己資本配当率)に切り替え、2027年3月期のDOE3%から2031年3月期に4%を目指す。年間配当は2026年3月期52円(前期40円)で、2027年3月期も52円を予定する。2026年3月期には自己株式約1,530万株を消却した。

経営計画・成長戦略

5月14日に中期経営計画「BSP2030」(2026〜2030年度)を公表した。2040年ビジョンの第2フェーズにあたり、2021年時点で掲げた2030年の営業利益1,000億円以上という水準を600億円に見直した。2040年には調整後営業利益(営業利益に持分法投資利益、受取配当金、受取利息を加えたもの)1,000億円以上を目指す。

  • 経営指標:営業利益600億円、当期純利益500億円、ROE10%以上
  • 総合エンジニアリング:遂行体制の強化による収益の安定化、EPCビジネスの進化、LNGに次ぐ成長領域の育成
  • 機能材製造:半導体関連市場での販売拡大、提案型案件の創出、海外市場の開拓
  • ソリューションビジネス:既存メニューの進化、バイオものづくりなど新事業の立ち上げ
  • 財務:自己資本比率50%を維持しつつ、成長投資と還元強化を両立

新規事業・新しい取り組み

  • 半導体・データセンター:Exyte GmbHと共同EPCブランド「Nixyte」を立ち上げ、東南アジアの案件受注を狙う
  • 核融合:日本企業11社とともに米国Commonwealth Fusion Systemsに出資し、商業炉ARCでトリチウム除去設備の知見を生かす協議を進める
  • エネルギー貯蔵・CO2回収:伊Energy DomeとCO2バッテリーの国内導入でMOU、SLB Capturi・SLBとCO2回収で基本合意
  • 資源:フィンランドMetsoとリチウム精錬技術の協業でMOU
  • SAF:持分法適用会社SAFFAIRE SKY ENERGYの堺の設備が2024年12月に完工し、2025年度から航空会社への供給を始めた
  • 機能材:日本ファインセラミックスが宮城県富谷市の新工場で窒化ケイ素基板の生産を開始。日揮触媒化成は北九州事業所の隣接地を取得し、半導体関連材料の増産投資を段階的に行う

分析:強みと課題

強み

  • LNG分野の実績:モザンビークのFLNG、インドネシアのLNG、LNG Canada第2期などで先行業務や基本設計を受けており、天然ガス需要の拡大局面で大型案件の入口を押さえている
  • 財務の厚み:自己資本比率51%で有利子負債は約351億円。前受金を含むとはいえ4,000億円の手元資金があり、純損失となった2025年3月期も年40円の配当を行った
  • 機能材製造の存在:売上高は全体の1割弱だが、半導体・AI向けの需要を取り込み、エンジニアリングの受注の波を和らげる収益源になっている

課題・リスク

  • 受注の期ずれ:2026年3月期の受注は目標の6割強。2027年3月期予想の1兆7,400億円は大型案件の正式契約が前提で、顧客の投資判断が遅れれば売上の谷が生じる
  • EPC採算の変動:2024年3月期、2025年3月期の赤字が示すように、固定価格の大型案件でコストが膨らむと利益が大きく振れる
  • 中東情勢:中東で複数のEPC案件を遂行中で、会社は情勢の長期化やホルムズ海峡封鎖の長期化をリスク要因に挙げている

出典

分析の更新履歴(1件)
  1. 最新の版 2026年9月28日時点の情報
中期経営計画の分析 会社が公表した中期経営計画の資料をもとに、AI(Claude)が内容を整理・分析した文章です。(2026年9月28日時点の情報)

中期経営計画「BSP2030」(Building a Sustainable Planetary Infrastructure 2030)

計画期間
2026年度〜2030年度(2026年4月〜2031年3月)
最終年度
2030年度(2031年3月期)
公表日
2026年5月14日

2040年ビジョンの第2フェーズにあたる5カ年計画。前計画で海外EPCの不採算案件に苦しんだ反省から、LNGを軸とする総合エンジニアリングの遂行体制を立て直し、機能材製造を第2の柱に育てる。2030年の営業利益水準を当初の1,000億円以上から600億円に引き下げ、配当方針を配当性向からDOEに切り替えた。

計画の位置づけ

日揮グループは2021年に「2040年ビジョン」を掲げ、2021〜2025年を「挑戦の5年」、2026〜2030年を「収穫の5年」、2031〜2040年を「飛躍の10年」と置いた。2021年時点では2030年に営業利益1,000億円以上、2040年に1,500億〜2,000億円を目指していた。BSP2030はその第2フェーズにあたるが、会社は位置づけを「収穫の5年」から「深耕の5年」へ改め、2030年の営業利益目標を600億円、2040年に目指す水準を調整後営業利益(営業利益に持分法投資利益、受取配当金、受取利息を加えたもの)1,000億円以上に見直した。

前計画のBSP2025は売上高8,000億円、営業利益600億円、当期純利益450億円、ROE10%を目標とした。売上高は増加基調で推移したが、海外の複数のEPC不採算案件で2023年度、2024年度に損失を計上し、利益目標は未達。遂行体制の強化で2025年度に採算が大きく改善し、ROEは10.2%と目標に届いた。成長戦略投資は計画2,000億円に対し、M&A案件を慎重に精査した結果約1,000億円の実行にとどまった。

数値目標

指標 目標 年度 直近の実績
営業利益 600億円 2030年度 353億円(2025年度)
当期純利益 500億円 2030年度 418億円(2025年度)
ROE 10%以上 2030年度 10.2%(2025年度)
自己資本比率 50%を安定的に維持 期間中 51.2%(2026年3月末)、50.0%(2026年6月末)
成長投資(M&Aを含む) 約2,800億円 2026〜2030年度累計 —
DOE(株主資本配当率) 3%から始め4%を目指す 2027年3月期開始、2031年3月期に向けて —

経営指標にはM&Aによる収益を織り込んでいない。売上高の目標は示していない。

重点施策

  • 総合エンジニアリング事業の持続的な競争力強化:ランプサム(一括請負)案件で専門レビュー組織とコミッティーを新設し、リスク管理と設計品質を強める。標準的なEPCスケジュールを基準にした工程評価の仕組み化、JGC India社での人材拡充、FS・FEEDの遂行によるEPCリスクの低減、既設設備の改修やメンテナンスの拡大を進める
  • EPCの高度化:設計・製作・建設をデジタル技術でつなぎ、標準化とモジュール技術で工期短縮とコスト低減を図る
  • 市場の成熟度に応じた取り組み:LNGを成熟市場の安定収益源とし、原子力(廃棄物処理)、CCS・CCUS、SAF、半導体・データセンター、非鉄製錬などを育てる。データセンター・半導体ではExyte社との協業ブランド「Nixyte」で東南アジア市場を開拓する
  • 機能材製造事業の成長加速:2025年4月に置いた機能材製造事業オフィスを司令塔に、セラミックス部材、窒化ケイ素基板、研磨砥粒など半導体関連の拡販、マーケティングと先行開発による提案型案件の創出、触媒事業と半導体材料の海外展開を進める
  • ソリューションビジネスの拡充:プラントメンテナンスのDX、CO2回収モジュール(SLB Capturi社と協業)、CO2バッテリー(Energy Dome社と協業)などを展開し、2件の国家プロジェクトを通じてバイオものづくりのプラットフォーマーを目指す

資本配分・株主還元

基本方針は、強固な財務基盤の維持、成長投資の推進、株主還元の強化の均衡。財務基盤では自己資本比率50%を安定的に保ち、売上高2カ月分に前受金残高を加えた額に相当する手元流動性を確保する。

成長投資は5年累計で約2,800億円(M&Aを含む)。総合エンジニアリングの領域拡大と機能材製造の能力補完のM&A、機能材製造の生産能力拡大と開発力強化、老朽設備の更新、ソリューション分野の種まき、バイオものづくり、人的資本と情報基盤への投資に充てる。比較的早く効果を回収できる案件を優先し、資金は必要に応じて有利子負債も使うとしている。

株主還元は配当性向基準からDOE基準に改め、2027年3月期にDOE3%から始め、2031年3月期に向けて4%を目指して段階的に引き上げる。自己株式の取得は適宜検討する。

進捗

計画初年度の2027年3月期予想は売上高6,700億円(前期比10.1%減)、営業利益400億円(13.0%増)、当期純利益460億円(9.9%増)、受注高1兆7,400億円。年間配当は52円を予定し、予想配当性向は27.3%。

第1四半期(4〜6月)は売上高1,592億円(前年同期比16.1%減)、営業利益123億円(56.4%増)、四半期純利益116億円(107.4%増)で、通期予想は据え置いた。同四半期の受注高は1,374億円で、そのうち海外LNG関係が795億円。受注残高は1兆1,586億円だった。

分析:計画の読みどころ

目標の水準は控えめに見える。2025年度の純利益418億円、ROE10.2%はすでに最終年度目標の近くにあり、2027年3月期予想の純利益460億円も500億円目標の9割に達する。ただし2025年度は営業利益353億円に対して経常利益が582億円と、受取利息や為替などの営業外収益に支えられた面が大きい。本業の営業利益を600億円に乗せられるかが計画の中身を測る物差しになる。

最大の鍵は総合エンジニアリングの採算の安定で、会社自身がBSP2025の反省として海外での市場・分野の多角化によるリソース分散を挙げている。新設したレビュー組織による案件選別が機能すれば、受注規模より利益率を重視した運営に変わる可能性がある。一方、2027年3月期の受注予想1兆7,400億円は第1四半期時点で1,374億円にとどまり、大型LNG案件の最終投資決定の時期に左右される。

機能材製造は半導体市場の伸びを取り込める位置にあるが、2026年3月期の売上高は569億円で全社の1割に満たない。成長投資2,800億円はBSP2025で実行した約1,000億円の3倍近く、M&Aを実際に積み上げられるかも焦点。DOEへの切り替えについて会社は、短期的な業績変動に左右されない安定配当と、成長に応じた継続的な増配を目的に挙げている。受注の波で利益が振れやすい事業構造を踏まえた選択といえる。中東情勢、協力会社の繁忙、国内外の建設労働力不足は、会社も事業環境のリスクとして挙げている。

出典

中期経営計画の分析の更新履歴(1件)
  1. 最新の版 中期経営計画「BSP2030」(Building a Sustainable Planetary Infrastructure 2030)

業績の推移

売上高
2022/32022年3月期 4,284億円2023/32023年3月期 6,068億円2024/32024年3月期 8,325億円2025/32025年3月期 8,580億円2026/32026年3月期 7,452億円7,452億円
営業利益
2022/32023/32024/32025/32025年3月期 −114億円2026/32026年3月期 353億円353億円
純利益
2022/32022年3月期 −355億円2023/32023年3月期 306億円2024/32024年3月期 −78.3億円2025/32025年3月期 −3.9億円2026/32026年3月期 418億円418億円

数字から読み取れること

  • 売上高は2022年3月期の4,284億円から2026年3月期の7,452億円へ増加(4期間の年平均成長率 14.8%)。
  • 直近期(2026年3月期)の売上高は前期比 -13.1%。
  • 直近期の営業利益率は 4.7%。
  • 表の期間中に最終赤字の期がある(2022年3月期、2024年3月期、2025年3月期)。
  • 直近期のROEは 10.2%(有価証券報告書の記載値)。
  • 直近期末の自己資本比率は 51.2%。
  • 直近期の営業キャッシュフロー(798億円)は純利益の 1.9倍。

下の表の数値から自動で計算しています。

決算期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期
売上高4,284億円6,068億円8,325億円8,580億円7,452億円
 前期比—+41.7%+37.2%+3.1%-13.1%
営業利益———−114億円353億円
 営業利益率———-1.3%4.7%
経常利益300億円505億円3.5億円113億円581億円
純利益(親会社株主に帰属)−355億円306億円−78.3億円−3.9億円418億円
総資産6,942億円7,131億円7,922億円7,841億円8,387億円
純資産3,876億円3,979億円3,878億円3,922億円4,311億円
自己資本比率55.8%55.7%48.7%49.8%51.2%
ROE-8.8%7.8%-2.0%-0.1%10.2%
現金及び現金同等物2,880億円3,327億円3,245億円3,327億円4,004億円
営業キャッシュフロー193億円1,107億円110億円467億円798億円
従業員数7,275人7,876人8,865人8,365人8,154人
書類の提出日————2026/06/19
出典開示資料開示資料開示資料開示資料開示資料

新しい決算の書類が提出されるたびに期を追加し、過去の期も残しています。 有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」から集計しています(営業利益は損益計算書の当期・前期のみ)。自己資本比率とROEは報告書の記載値です。

建設業の会社

日本の建設業は152社。 日揮ホールディングス株式会社の直近の売上高は13位。 業種の会社をすべて見る

順位会社名売上高営業利益率純利益
1 大和ハウス工業株式会社分析あり 5兆5,768億円 11.0% 3,505億円
2 積水ハウス株式会社分析あり 4兆1,979億円 8.1% 2,320億円
3 鹿島建設株式会社分析あり 3兆672億円 7.8% 1,773億円
4 株式会社大林組分析あり 2兆5,862億円 7.5% 1,737億円
5 住友林業株式会社 2兆2,675億円 7.4% 1,066億円
6 大成建設株式会社分析あり 2兆890億円 9.0% 1,700億円
7 清水建設株式会社分析あり 2兆578億円 5.8% 1,266億円
8 株式会社 長谷工コーポレーション分析あり 1兆2,731億円 7.8% 548億円
9 インフロニア・ホールディングス株式会社分析あり 1兆1,248億円 6.7% 765億円
10 五洋建設株式会社 7,943億円 7.0% 346億円

売上規模の近い建設業の会社

直近期の売上高で並べています。決算期が会社ごとに異なるため、同じ時期の比較ではありません。

事業の内容

有価証券報告書「事業の内容」より抜粋(有価証券報告書-第130期(2025/04/01-2026/03/31))

3 【事業の内容】当社グループ(当社、当社の子会社58社及び関連会社45社)は、総合エンジニアリング事業及び機能材製造事業を主たる事業としており、これに加え、機器調達及びコンサルティング等の附帯事業を営んでおります。各事業における当社及び主要な関係会社の位置付け等は次のとおりであります。なお、次の区分はセグメント情報に記載された区分と同一であります。 総合エンジニアリング事業当セグメントは、石油、石油精製、石油化学、ガス、LNG、一般化学、原子力、金属製錬、バイオ、食品、医薬品、医療、物流、IT、環境保全、公害防止等に関する装置、設備及び施設の計画、設計、調達、建設及び試運転役務等のEPCビジネスを中心に構成されております。なお、当セグメントを構成する主要な会社は以下のとおりであります。分野会社名設計・調達・建設日揮グローバル㈱、日揮㈱、㈱高田工業所JGC ASIA PACIFIC PTE. LTD.、JGC PHILIPPINES, INC.、PT. JGC INDONESIA、JGC Gulf International Co., Ltd.、JGC OCEANIA PTY LTD、JGC America, Inc.、JGC Gulf Engineering Co., Ltd.、JGC Construction International Pte. Ltd.、JGC ASIA PACIFIC (M) Sdn.Bhd.、JGC INDIA EPC PRIVATE LIMITED、JGC Corporation Oceania Pty Ltd、JGC France SAS、Japan NuScale Innovation, LLC検査・保守青森日揮プランテック㈱プロセスライセンシング日揮ユニバーサル㈱その他Sunrise Healthcar…

経営方針・経営計画

有価証券報告書「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」より抜粋

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 基本方針当社グループは、企業活動を行う上での軸・拠り所として企業理念「JGC's Purpose and Values」を制定しております。「JGC's Purpose and Values」は日揮グルー…全文の抜粋を表示
1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 基本方針当社グループは、企業活動を行う上での軸・拠り所として企業理念「JGC's Purpose and Values」を制定しております。「JGC's Purpose and Values」は日揮グループのパーパス(存在意義)及びValues(価値観)の2つの要素から構成され、日揮グループのパーパス(存在意義)として、「Enhancing planetary health」を掲げ、当社グループ共通のValuesとして、4つのちから、即ち、「挑戦」、「創造」、「結集」、「完遂」を定め、さらに「尊重」、「誠実」を2つの誓いとして明らかにしております。当社グループは、企業理念「JGC's Purpose and Values」に基づき企業活動を進めていくことで、企業価値の一層の向上を図り、以て人と地球の健やかな未来づくりに貢献してまいります。 (2) 目標とする経営指標、経営環境、中長期的な経営戦略及び会社の対処すべき課題前中期経営計画「BSP2025」の振り返り当社グループは2021年度から2025年度までの5ヶ年を長期経営ビジョン「2040年ビジョン」の1stフェーズ―「挑戦の5年」と位置づけ、中期経営計画「Building a Sustainable Planetary Infrastructure 2025 (BSP2025)」(以下、「BSP2025」という。)において、「EPC事業のさらなる深化」、「高機能材製造事業の拡大」、「将来の成長エンジンの確立」を重点戦略とし、これらの実現に向けた成長戦略投資(M&A、設備投資、研究開発等)に積極的に取り組むことで、財務目標として、2025年度の売上高8,000億円、営業利益600億円、当期純利益450億円、自己資本利益率(ROE)10%の達成を目指してまいりました。本計画のもと、対象期間における実績は以下のとおりとなりました。BSP2025期間中の経営実績は、売上高は増加基調で推移し期中に目標を達成しました。他方、営業利益及び当期純利益については、過年度の不採算案件の影響から目標は未達成となりましたが、ROEについては目標を達成しました。「EPC事業のさらなる深化」について、総合エンジニアリング事業では、国内において株式会社IHIプラントからの医薬品事業譲受や株式会社高田工業所との資本業務提携といった競争力強化に向けた施策を積極的に推進いたしました。海外ではLNGを中心としたプラントマーケットの好況を背景に、ジョイントベンチャー組成やモジュール工法といった当社の持つ競争優位性を最大限に活用し、大型案件を成功裡に完遂してまいりました。他方、市場と分野の多角化を急いだ結果、人財リソースの分散や適正配置不全を招き、それらがプロジェクトの安定遂行に影響を及ぼしたことでいくつかの案件で採算悪化が発生いたしました。足元では、社内のEPC遂行体制強化に向けた取組みを推進してきたことで、遂行中案件における懸念材料が減少しつつあり、2025年度では採算を大きく改善することができました。「高機能材製造事業の拡大」について、同事業では、半導体関連市場に向けた商材の展開や生産能力の増強を進めた結果、BSP2025で掲げた売上高目標を概ね達成いたしました。特にファインセラミックス分野では、旧昭和電工マテリアルズ株式会社からの事業譲受や宮城県富谷市における新工場設置により、生産能力が増強され、さらなる成長の土台を整えることができました。また、「将来の成長エンジンの確立」については、ビジネス領域の多角化を推進するため、将来の成長エンジンとして掲げた複数のビジネス領域への展開を図り、水素製造プラントやブルー水素・アンモニア製造実証プラントに加えて、持続可能な航空燃料(SAF)製造プラントにおけるEPC役務、グリーン水素/MCH製造プラントにおける基本設計役務を受注する等、貴重な知見を蓄積することができました。また、上記3つの重点戦略の実現に向け、BSP2025期間中に計画していた2,000億円の成長戦略投資については、当連結会計年度末時点で約1,000億円の投資実績となりました。事業環境の変化等を受け、M&Aを中心に当初計画どおりの投資判断に至らない案件もありましたが、研究開発投資及び事業投資、並びに機能材製造事業をはじめとする設備投資を着実に推進しました。なお、総合エンジニアリング事業における成長戦略投資は、中長期的な競争力の強化及び体質改善への貢献を企図するものであり、新中期経営計画においても、こうした取組みを継続していく方針です。 新中期経営計画「BSP2030」について長期経営ビジョン「2040年ビジョン」における2ndフェーズである2026年度から2030年度までの5ヶ年を対象期間とし、「深耕の5年」として位置付けを再定義した新中期経営計画「Building a Sustainable Planetary Infrastructure 2030 (BSP2030)」(以下、「BSP2030」という。)の内容は以下のとおりです。 1.事業環境認識BSP2030期間における事業環境の見通しは次のとおりです。・ マーケット:エネルギーを含む各種需要が今後も引き続き拡大していくなか、低・脱炭素化の潮流は不変と捉えていますが、経済的なハードルの高さからそのスピードには変化が見られており、比較的クリーンで安価なLNGの重要性が当面は継続すると見込んでいます。また、不確実性が高い環境下においてこそ、当社グループが各市場の先端情報を的確に捉え、技術を基軸に課題解決型の提案を行うことで、主体的なビジネス機会の創出が可能になると考えています。・ サプライチェーン:コロナ禍以降、加速する地政学リスクの増大や産業構造の変化、加えて希少資源の偏在といった諸課題は、サプライチェーンの分断と再編という形でその影響が顕在化しつつあります。サプライチェーン上の協力会社との連携強化、仕様の標準化やモジュール化、デジタル技術の導入、人財の育成といった一つひとつの要素が、事業の継続だけでなく競争優位の源泉として、将来の成長に向けた重要な鍵となります。・ 技術・デジタル:AIをはじめとするデジタル技術の進展は、生活利便性の向上や社会基盤・顧客設備の高度化を加速させる強力な推進力となります。顧客設備の維持管理や運転改善に加え、バイオや材料、低・脱炭素化の領域など、当社グループの既存事業に隣接するあらゆる領域に対して、デジタル技術を活用し強化された当社グループの技術力は、顧客への提供価値と当社グループの成長を着実に推進していくものと認識しています。 2.3つの重点戦略上記の事業環境認識を踏まえ、BSP2030において、「総合エンジニアリング事業の持続的な競争力強化」、「機能材製造事業の成長加速」、「ソリューションビジネスの拡充」に取り組むことで、次なる成長の基盤を構築してまいります。(1)総合エンジニアリング事業の持続的な競争力強化① 遂行体制の強化による収益基盤の安定化EPCランプサムプロジェクトは、複数の分野・地域で志向される顧客ニーズに応え、かつ長年に亘り培ってきた当社グループにおける競争優位を発揮できるビジネスモデルであることから、リスクマネジメントの強化や、インド拠点であるJGC India EPC Private Limited社の人財リソース拡充をはじめとする様々な施策の推進を通じて、ランプサムモデルの強化に取り組みます。また、FS(フィージビリティスタディ)やFEED(基…

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