株式会社じげん
ライフサービスプラットフォーム事業(求人・不動産・リフォームなどの比較・集客メディア)
- 国
- 日本
- 上場
- 東京証券取引所 3679
- 参照資料
- 2026年3月期(FY2026/3)決算短信〔IFRS〕・通期決算説明会資料(2026年5月12日)
求人、不動産、リフォーム、光熱費などの分野で比較・集客メディアを運営し、広告出稿や成約に応じた課金を受け取る日本企業の事例です。
事業の概要
じげんは、求人、不動産、リフォーム、エネルギーなどの分野で、特定領域に特化した比較・集客メディアや人材紹介サービスを運営する日本企業です。2026年3月期の決算短信(IFRS)によると、事業は「ライフサービスプラットフォーム事業」とその他で構成され、報告セグメントは1つです。
決算説明資料(2026年3月期通期)は、これを3つの領域に分けています。美容・ヘルスケアや運送などの求人メディアと人材紹介を担うVertical HR、賃貸スモッカやリショップナビ、エネピなどの不動産・ライフサポートのメディアを担うLiving Tech、フランチャイズ比較サイトや結婚相談所比較サイト、旅行会社向けのホテル予約媒体などを担うLife Serviceです。
収益の仕組み
決算短信は、Living TechとLife Serviceについて、クライアントのインターネット広告の出稿需要と、ユーザーの動向の両面から状況を説明しています。決算説明資料は、Vertical HRについて、求人を掲載した時点で課金する掲載課金と、成果に応じて課金する成果課金があると説明しています。
同資料の用語集は、従来の掲載課金から成約時に課金する収益モデルへ移ることを「成約課金転換」と呼び、テイクレートの向上と収益の安定化に寄与すると説明しています。また、集客・送客にとどまらず、人材紹介などで成約の過程に直接関わる形を「成約介在モデル」と呼び、掲載課金型より顧客単価が構造的に高いと記載しています。
公開資料から読み取れること
2026年3月期(FY2026/3)の数値は次のとおりです。
- 売上収益:292億2,100万円(前期比14.8%増)、営業利益:59億1,300万円(同4.5%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益:41億5,700万円
- 領域別の売上収益:Vertical HR 133億2,800万円(前期比26%増)、Living Tech 69億3,300万円(同14%増)、Life Service 89億6,000万円(同2%増)
- 売上収益のうち、積み上げ型収益は152億2,900万円、非積み上げ型収益は139億9,200万円
同資料の第3次中期経営計画では、Life Serviceについて「集客・送客から成約介在モデルへの転換遅延」を第2次中計の課題に挙げ、集客から成約・業務代行まで関わる方針が示されています。
新規事業への示唆
この事例では、比較・集客メディアが、広告出稿に対する課金から、成約に応じた課金や成約後の業務までを含む形へ広げようとする方向が、同社の資料に記載されています。送客型で始める場合も、将来どの段階の成果まで収益化の対象にするかを、早い段階で構想しておく必要があります。分野ごとに市場環境が異なり、同社も不動産やリフォームで需要の減退を記載していることから、複数の分野に分けて事業を持つことの意味も読み取れます。
参考資料
この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。
