株式会社スペースマーケット
スペースの時間貸しマーケットプレイス「スペースマーケット」

国
日本
上場
東証グロース 4487
参照資料
2026年9月期第2四半期決算説明資料(2026年8月14日)、2025年12月期決算短信(2026年2月13日)

パーティーや会議向けに、空きスペースを貸したいホストと借りたいゲストをつなぎ、双方から手数料を受け取るスペースシェアの国内事例です。

事業の概要

スペースマーケットは、決算説明資料(2026年9月期第2四半期)で、「SPACEMARKET」の運営と、施設予約管理システム「Spacepad」の運営を事業内容として挙げています。「SPACEMARKET」は、スペースを借りたい「ゲスト」と貸したい「ホスト」をマッチングするマーケットプレイスで、パーティー、会議、撮影などの利用が例示されています。

そのほか、物件オーナー向けに運営を支援する「レンタルスペーストータルプロデュース」も手がけています。同社は2026年度から決算期を12月から9月に変更しており、2026年は1〜9月の9か月の変則決算です。

収益の仕組み

同資料によると、手数料はホストとゲストの双方から受け取ります。手数料は、ホストからは利用料の30%、ゲストからは5%です。具体例として、スペース利用料が1万円の場合、ゲストの支払額は1万500円、ホストの受取額は7,000円、同社の収益は3,500円になると記載されています。

Spacepadは自治体などの公共施設の予約管理に使われるクラウド型システムで、2026年8月時点の導入自治体は39件です。

公開資料から読み取れること

決算説明資料(2026年1〜6月累計)の数値は次のとおりです。

  • 売上高:13億8,500万円(前年同期比25.0%増)
  • 全社総取扱高:38億3,800万円(同18.5%増)
  • マーケットプレイスGMV:31億9,100万円(同10.7%増)
  • マーケットプレイスの利用スペース数:7万(同12.3%増)
  • 営業利益:4,500万円(同39.5%減)

なお、2025年12月期の決算短信では、売上高25億6,700万円(前期比30.3%増)、営業利益2億4,700万円と記載されています。売上高の伸びがGMVの伸びを上回っており、同社は、M&Aやマーケットプレイス外の事業が成長を押し上げていると説明しています。

新規事業への示唆

スペースシェアでは、資産を持たない仲介型は設備投資が軽く、取扱高に手数料率を掛けた金額が売上になります。スペースマーケットは、供給側と利用側の両方から手数料を取る設計です。

同社は、無人で運営するスペースは品質の担保が難しいとして、本人確認や入退室時の状態報告機能を追加しています。新規事業で空きスペースや設備のシェアを検討する場合は、手数料の設計とあわせて、トラブルを減らす仕組みを最初から用意することが取扱高の継続に関わると考えられます。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。