SCSK株式会社
システム開発・保守運用サービス・システム販売

国
日本
上場
東証プライム 9719
参照資料
決算説明資料「26年3月期 連結業績及び27年3月期 連結業績予想について」(2026年5月1日)

売上をシステム開発・保守運用サービス・システム販売に区分し、受注高と受注残高も区分ごとに開示する国内ITサービス企業の事例です。

事業の概要

SCSKは、システム開発、保守運用・サービス、システム販売の区分で業績を開示している国内のITサービス企業です。2026年5月1日の決算説明資料(26年3月期)には、ネットワンシステムズが連結に加わった影響を示す「プロフォーマ」(前期にネットワンシステムズの通期を含めた参考値)が併記されています。

収益の仕組み

同資料の売上区分別の開示によると、システム開発は通信業や製造業向けの案件が増加したと説明されています。保守運用・サービスは、新規連結によるEC関連案件、マネジメントサービス、クラウドサービス、データセンターが増加した区分とされています。システム販売は、ネットワーク・セキュリティ製品の需要増に伴って増加した区分と説明されています。

同資料は、受注高と受注残高を区分ごとに開示しており、開示しています。

公開資料から読み取れること

26年3月期の連結業績(単位:百万円、IFRS)は次のとおりです。

  • 売上高:780,326(前期596,065、30.9%増)
  • 営業利益:86,260(同66,121、30.5%増)、営業利益率11.1%
  • 受注高:806,006、受注残高:339,852(前期314,172)
  • 売上区分別:システム開発252,749、保守運用・サービス298,152、システム販売229,425
  • 受注残高の区分別:システム開発77,768、保守運用・サービス187,322、システム販売74,761

プロフォーマ(前期にネットワンシステムズの通期を含めた参考値)では、売上高は3.2%増、営業利益は7.7%増と記載されています。受注残高のうち保守運用・サービスが187,322百万円と最も大きいことが数字から読み取れます。

新規事業への示唆

開発の売上と、運用・保守の継続収入を同じ顧客に組み合わせる構造が、受注残高の区分別の数字に表れています。新規事業で受託開発を始める場合も、構築後の運用を引き受ける契約を最初から設計に入れることで、開発案件の増減に左右されにくい収益を持てます。また、M&Aで事業規模が変わると前年比が比較しにくくなるため、SCSKのように参考値を併記して成長の中身を説明する姿勢は、自社の指標を整理する際の参考になります。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。