株式会社ROBOT PAYMENT
サブスクペイ(定期課金・継続課金向けの決済サービス)

国
日本
上場
東証グロース 4374
参照資料
2026年12月期第1四半期決算短信(2026年5月12日)、2025年12月期第2四半期決算説明資料(2025年8月12日)

サブスクリプション事業者向けの決済代行「サブスクペイ」で、月額固定費に決済金額・件数に連動する手数料を組み合わせて収益を得る日本企業の事例です。

事業の概要

ROBOT PAYMENTは、ペイメント事業とフィナンシャルクラウド事業を手がける東証グロース上場企業です。2026年12月期第1四半期決算短信によると、同社は「決済」を軸に、ペイメント事業の「サブスクペイ」「サブスクペイProfessional」と、フィナンシャルクラウド事業の「請求管理ロボ」「請求まるなげロボ」などを提供しています。

同社の決算説明資料(2025年12月期第2四半期)は、サブスクペイを、毎月請求が発生するサブスクリプション型の事業者が多く利用するサービスとして紹介しています。

収益の仕組み

同資料の料金体系によると、サブスクペイの収益は固定費と従量費で構成されます。固定費は月額固定のシステム利用料(8,000円/月から)、オプション料金、利用人数に応じたID課金です。従量費は決済取扱高に応じた手数料(スプレッド、2.65%から)と、決済処理件数に応じた手数料(フィー、1件あたり5円)です。同社は、顧客の取扱高や処理件数が増えるほど従量費が増え、顧客単価が上がる収益構造だと説明しています。

同社は、サービス利用期間にわたって継続的に発生する収益をリカーリング収益と定義し、売上高から初期費用を除いたものとしています。同資料によると、2025年3月単月でサブスクペイの売上高に占めるリカーリング収益の比率は97.8%でした。

公開資料から読み取れること

2026年12月期第1四半期決算短信(2026年5月12日)の数値は次のとおりです。

  • 売上高:8億8,109万円(前年同期比17.8%増)、営業利益:2億2,452万円(同40.4%増)
  • ペイメント事業の売上高:5億2,888万円(同16.8%増)、セグメント利益:2億8,545万円(同30.1%増)
  • フィナンシャルクラウド事業の売上高:3億5,193万円(同19.4%増)
  • 2026年12月期の通期予想:売上高36億8,300万円(同13.1%増)、営業利益8億5,000万円

同社は、ペイメント事業の増収の背景として、サブスクペイの既存顧客の取扱高や決済処理件数の拡大と新規顧客の獲得を挙げています。決算説明資料(2025年12月期第2四半期)では、サブスクペイの決済取扱高は同四半期で596億700万円(前年同期比10.8%増)、決済処理件数は388万3千件(同6.3%減)でした。件数の減少について、同社は3Dセキュアの必須化への対応の過程で生じた一過性の調整と説明しています。また、同四半期時点のARR(年換算のリカーリング収益)は31億6,400万円で、うちサブスクペイは19億3,300万円と記載されています。

新規事業への示唆

決済手数料を単独で取ると、取扱高が大きい顧客に依存しやすく、料率も競争にさらされます。この事例は、月額固定費で最低限の収益を確保し、顧客の事業成長に応じて決済手数料が上乗せされる形にしています。さらに、同じ顧客に請求管理などのクラウドサービスを提供し、決済を軸にサービスを広げています。新規事業で決済を組み込む場合は、特定の業種(この事例ではサブスクリプション事業者)に絞り、その業務に必要な機能と決済をセットで提供すると、固定費と従量費の両方を設計できます。決済処理件数の変動(この事例では3Dセキュア対応)のように、制度や技術の変更が取引量に影響する点も計画に織り込む必要があります。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。