プレミアアンチエイジング株式会社
クレンジングバーム「デュオ」などの通信販売(自社直販)と卸売
- 国
- 日本
- 上場
- 東証グロース 4934
- 参照資料
- 2026年7月期 決算説明資料・事業計画及び成長可能性に関する説明資料(2026年9月14日開示)
スキンケアブランド「デュオ」などを通信販売で直接販売し、通販の売上構成比が49%、会員数が390万人超と記載される一方、通販売上が前期比29%減った事例です。
事業の概要
プレミアアンチエイジングは、クレンジングバーム「デュオ」をはじめとするスキンケア・ヘアケア製品と、リカバリーウェア「ベネクス」を展開する会社です。2026年7月期決算説明資料および事業計画及び成長可能性に関する説明資料(いずれも2026年9月14日)によると、同社は創業時から通信販売に取り組み、あわせてドラッグストアなどへの卸売販売、ECモール、店舗を組み合わせた多角的な販売チャネルを持つと記載されています。
収益の仕組み
同社の説明資料は、2026年7月期の売上構成比を、通信販売49%、卸売販売18%と記載しています。残りは子会社やECモールの売上などです。会員基盤については、390万人を超える会員がおり、各ブランドの定期会員が積み上がっていると説明しています。
同社は、通信販売の今後の取り組みとして、定期顧客の継続と単価向上のための新商品投入、クロスセルの促進を挙げ、LTV(顧客生涯価値)の向上を最大化する方針を記載しています。
公開資料から読み取れること
2026年7月期の決算説明資料の数値は次のとおりです。
- 連結売上高:138.83億円(前期比14.1%減)、営業利益:4.94億円(同19.8%減)、営業利益率3.6%
- アンチエイジング事業の売上高:103.49億円(同19.9%減)。内訳は通信販売67.46億円(同29.0%減)、卸売販売25.12億円(同13.2%増)、その他10.91億円(同9.3%減)
- リカバリー事業の売上高:35.33億円(同9.3%増)、営業損失1.65億円
- 広告宣伝費(四半期):第1四半期5.28億円、第2四半期10.36億円、第3四半期6.88億円、第4四半期7.83億円
- 自己資本比率:67.6%
同社は、通信販売の売上減少について、新規獲得の広告効率の改善が進まなかったためと説明しています。一方、卸売販売とECモールの売上は増加に転じたと記載しています。
新規事業への示唆
通信販売が中心のD2Cでは、新規獲得の広告効率が悪化すると、売上に直接響きます。同社の資料でも、通信販売が大きく減少する一方、卸売販売が増加しており、チャネルの構成比が変化しています。
直販で作った会員基盤とブランドを活かして、卸売やモール、店舗へ広げる動きは、広告効率の変動に対する備えとも読めます。ただし、チャネルを広げると、直販の特徴である顧客データの直接取得や粗利の高さの一部は薄まるため、どこまで直販に寄せるかを事業ごとに設計する必要があります。
参考資料
この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。
