株式会社メルカリ
フリマアプリ「メルカリ」(日本・米国のMarketplace)

国
日本
上場
東証プライム 4385
参照資料
2026年6月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年8月5日)

日本と米国でフリマアプリを運営し、国内の流通総額が1兆2,856億円となったメルカリの事例です。流通総額と収益の関係が読み取れます。

事業の概要

メルカリは、日本国内でフリマアプリ「メルカリ」を運営する「Marketplace」と、決済金融・暗号資産関連の「Fintech」、米国でフリマアプリ「Mercari」を運営する「US」を報告セグメントとして開示しています。決算短信(2026年6月期)は、同社グループのミッションを「あらゆる価値を循環させ、あらゆる人の可能性を広げる」と記載しています。

収益の仕組み

決算短信の説明では、Marketplaceは「安心・安全な取引環境の構築を中心とするプロダクトのコア体験強化」を最優先に進めたとされています。流通総額(GMV)が伸びる構造として、「お客さま数・単価・頻度がバランスよく成長する基盤が確立した」と記載されています。決算短信には手数料率の記載は確認できませんでした。

収益の別の側面として、Fintechでは、Marketplaceの流通総額の増加に伴う「メルカリ」内の取扱高が増え、「メルカード」の利用拡大とあわせて債権残高が3,581億円(前年比44.4%増)になったと記載されています。

公開資料から読み取れること

決算短信(2026年6月期、2025年7月〜2026年6月)の数値は次のとおりです。

  • 連結売上収益:2,292億円(前年比19.0%増)、営業利益439億円(57.7%増)
  • Japan BusinessのMarketplace GMV:1兆2,856億円(前年比14.7%増。2023年6月期以来の二桁成長)
  • 越境取引のGMV:1,122億円(Marketplace GMV全体の約9%)
  • セグメント別の売上収益:Japan BusinessのMarketplace 1,295億円、USのMarketplace 407億円、Fintech 512億円
  • USのGMV:8.1億米ドル(11.2%増)、セグメント利益16億円

国内Marketplaceの売上収益1,295億円をGMV1兆2,856億円で単純に割ると約10%ですが、これは本サイトの概算であり、決算短信が手数料率として示した数字ではありません。

新規事業への示唆

マーケットプレイスの規模は、利用者数・単価・頻度の掛け算で成長する、と同社は説明しています。取引の安全性への投資がコア体験の強化として位置づけられており、個人間取引の場では信頼の設計が成長の前提になることが分かります。また、取引の場から生まれる決済・与信に事業を広げる例として、Fintechの数字が参考になります。売上を見るときは、流通総額と、会計上の売上収益を分けて確認する必要があります。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。