ロードスターキャピタル株式会社
不動産投資型クラウドファンディング「OwnersBook」(クラウドファンディング事業)

国
日本
上場
東証プライム 3482
参照資料
2026年12月期 第2四半期決算説明資料(2026年8月6日)

不動産特化型クラウドファンディング「OwnersBook」を運営し、投資家から匿名組合出資を募って不動産担保融資などに充てる事業の事例です。

事業の概要

ロードスターキャピタルは、不動産投資・管理運用を行う企業で、事業の一つとして不動産特化型のクラウドファンディング「OwnersBook」を運営しています。2026年12月期 第2四半期決算説明資料(2026年8月6日)は、同事業を「国内初の不動産特化型クラウドファンディング」と説明しています。

同資料によると、OwnersBookの会員数は2026年6月末現在で2万8,200人で、eKYCによる本人確認を行い、スマートフォンやパソコンから投資できます。この事例は、予約販売・クラウドファンディング型のうち、場を運営し資金を募る側面にあたります。

収益の仕組み

同資料は、OwnersBookの商品を貸付型とエクイティ型に分けています。

  • 貸付型:投資家から集めた資金を、不動産を担保として融資し、受取利息を配当として投資家が受け取る。
  • エクイティ型:集めた資金で不動産信託受益権や出資持分などを取得し、賃貸収入や売却収益を配当として投資家が受け取る。

貸付型について同資料は、投資家は1万円から投資でき、払戻し以外の手数料は無料(一部優遇措置あり)、原則として定期的に配当があると説明しています。投資家から募集した資金は、貸借対照表の匿名組合出資預り金に計上され、外部への貸出しは営業貸付金に計上されると記載されています。

公開資料から読み取れること

2026年12月期 第2四半期決算説明資料の数値は次のとおりです。

  • クラウドファンディング事業の売上高:4億4,100万円(前年同期比14%増)。売上高合計282億9,300万円に占める割合は1.6%
  • OwnersBookに係る営業貸付金:115億円(前期末比25%増)
  • 匿名組合出資預り金:121億9,900万円(前期末は111億4,100万円)

同社グループはこの事業の企画・募集・顧客管理を行う会社と、貸付業務を行う会社に分けて運営していると資料に記載されています。売上の大半は不動産の売却など他の事業によるもので、クラウドファンディング事業はまだ小さい割合にとどまっています。

新規事業への示唆

投資型クラウドファンディングは、投資家から資金を集めて案件に配分する仕組みのため、事業者は集めた資金の運用先となる案件を自ら確保する必要があります。同社の貸付型・エクイティ型の分け方は、資金の出し手に何の見返りを渡すかで商品の性質が変わることを示しています。投資型は金融商品取引法などの規制を受けるため、新規事業で検討する場合は、必要な登録や許可と、案件の審査体制を先に確認する必要があります。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。