Equifax Inc.
信用情報・雇用所得データ(Workforce Solutions、USIS、Internationalの3セグメント)
- 国
- アメリカ
- 上場
- ニューヨーク証券取引所 EFX
- 参照資料
- FY2025(2025年12月期)Form 10-K
信用・雇用・所得などのデータベースを金融機関や政府機関などに提供し、取引ごとの手数料などで収益化する米国のデータ分析企業の事例です。
事業の概要
Equifaxは、Form 10-K(FY2025、2025年12月期)で自社を「グローバルなデータ・分析・テクノロジー企業」と説明しています。サービスは、信用、金融資産、通信・公共料金の支払い、雇用、所得、学歴、犯罪司法、人口動態・マーケティングデータなどの「包括的なデータベース」に基づくとされています。
事業は、Workforce Solutions、U.S. Information Solutions(USIS)、Internationalの3セグメントで構成されています。
収益の仕組み
同10-Kによると、Workforce Solutionsの主力プラットフォーム「The Work Number」は、4百万を超える組織の給与データを使って雇用・所得の検証を行い、貸し手、政府機関、採用前審査会社などに提供しています。データは雇用主が給与システムから電子的に送信し、同社は一般にこのデータ登録に雇用主へ課金しないと記載されています。雇用主にとっては、第三者からの検証依頼への対応負担が減る点が提供の理由とされており、検証サービス側の手数料は「一般に取引ごと」とされています。
USISのOnline Information Solutionsの売上は「主に取引ベース」で、信用調査・スコアリング、本人確認、不正検知などから成ります。Financial Marketing Servicesは「主にプロジェクトおよびサブスクリプションベース」と記載されています。
公開資料から読み取れること
Form 10-K(FY2025)の数値は次のとおりです。
- 営業収益:60億7,450万ドル(前年比7%増)、営業利益:10億9,520万ドル、親会社株主に帰属する純利益:6億6,030万ドル
- Workforce Solutions:売上25億8,230万ドル(連結の43%)、営業利益率44.2%。うちVerification Services 21億7,980万ドル(同8%増)、Employer Services 4億250万ドル(同2%減)
- USIS:売上20億7,850万ドル(連結の34%)。うちOnline Information Solutions 18億2,140万ドル、Financial Marketing Services 2億5,710万ドル
- International:売上14億1,370万ドル
- 売上の約77%が米国(2025年)
売上原価には、パートナーに支払うデータ取得費用、ロイヤルティ、レベニューシェアが含まれると同10-Kに記載されています。
新規事業への示唆
Equifaxの資料では、データの提供元である雇用主に課金せず、データを使う側から取引ごとに手数料を受け取る構図が読み取れます。提供元にとって負担軽減などの利点がある設計にすると、データが集まり続けやすくなることが示唆されます。
また、同社は10-Kのリスク要因で、外部のデータに広く依存しており、データ提供元がデータの提供を取りやめる、遅らせる、またはコストを引き上げる可能性があると記載しています。データ事業では、提供元との関係の継続が収益の前提になることが読み取れます。
参考資料
この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。
