Edgewell Personal Care Company
Schick・Wilkinson Swordのシェービング事業(Wet Shave)

国
アメリカ
上場
NYSE EPC
参照資料
FY2025(2025年9月期)Form 10-K

Schick・Wilkinson Swordのハンドルと替え刃からなるシェービングシステムを展開する米国企業の事例で、Wet Shaveセグメントの売上が連結売上の過半(計算値)を占める企業です。

事業の概要

Edgewell Personal Care Companyは、Wet Shave(カミソリ・シェービング)、Sun and Skin Care、Feminine Careの3セグメントでパーソナルケア製品を展開する米国企業です。Form 10-K(FY2025、2025年9月期)によると、Wet Shave製品はSchick、Wilkinson Sword、Edge、Skintimate、Billieなどのブランドで販売されています。

同10-Kは、同社がSchickとWilkinson Swordの「ハンドルと交換式の替え刃から構成されるカミソリシステム」と、使い捨てのシェービング製品を製造・販売していると説明しています。また、小売店のプライベートブランド向けのカミソリや替え刃も製造・販売しているとしています。

収益の仕組み

同10-Kは、Wet Shaveで同社が世界シェア2位の位置にあると考えていると記載しています。カミソリのハンドル(本体)と替え刃を組み合わせたシステムの考え方は、この型の名称の由来そのものです。ただし、同10-Kはハンドルと替え刃の売上や利益率を分けて開示しておらず、本体で利益を抑え替え刃で回収する設計かどうかは、資料では確認できませんでした。

同社のカテゴリー別売上では、カミソリと替え刃が1本の区分「Razors and blades」にまとめて開示されています。

公開資料から読み取れること

Form 10-K(FY2025)の数値は次のとおりです。

  • 連結売上高:22億2,350万ドル(前年22億5,370万ドル)
  • Razors and blades(カミソリと替え刃):11億470万ドル(前年11億1,100万ドル、前々年11億360万ドル)。連結売上高の約半分(計算値)
  • Wet Shaveセグメントの売上高:12億1,890万ドル(前年比0.8%減)、セグメント利益1億9,030万ドル(同6.7%減)
  • 売上総利益率:41.6%(前年42.4%)
  • 最大顧客Walmartは売上の約17.4%

同10-Kは、Wet Shaveの北米の売上減について、使い捨て製品やシェーブプレップの数量減と、女性用カミソリでの競争激化の影響があったと説明しています。

新規事業への示唆

替え刃型の事業は、本体の販売後も使い続けてもらうことが収益の前提になります。Edgewellの資料では、カミソリ・替え刃の売上が3年間で11億ドル前後と横ばいで推移しており、成熟した市場で売上を維持する難しさが数字から読み取れます。

また、同社は小売店のプライベートブランドも製造しており、純正以外の選択肢が店頭に並ぶ環境にあることも読み取れます。新規事業で替え刃型を検討する際は、純正の消耗品を選んでもらう理由を用意し、価格競争や互換品の存在を前提に収益計画を立てる必要があります。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。