株式会社カーブスホールディングス
女性だけの30分健康フィットネス「カーブス」(会員の月会費と会員向け物販)

国
日本
上場
東証プライム 7085
参照資料
2025年8月期(2024年9月〜2025年8月)決算短信・決算補足説明資料

全国約2,000店のカーブスで会員の月会費と会員向け物販を軸に、フランチャイズ店から会費の一部をロイヤルティとして得る日本企業の事例です。

事業の概要

カーブスホールディングスは、「女性だけの30分健康フィットネス カーブス」をフランチャイズ中心で展開する日本企業です。2025年8月期決算短信によると、2025年8月末の国内カーブス(メンズ・カーブスを除く)は1,996店舗(直営82、FC1,914)で、会員数は86.3万名と記載されています。会員数は前期末から4.6万名増え、期末として過去最高となりました。

収益の仕組み

決算補足説明資料によると、会員は店舗に会費・入会金を支払い、同社はFC加盟店からFC契約に基づき会費入会金収入の一部を徴収します(ロイヤルティ等)。一方、会員向け物販(プロテインなど)は、同社が会員に直販し、全額を売上計上すると説明されています。直営店は店舗運営の収入を計上します。

同資料の売上高構成(2025年8月期)は、ロイヤルティ等73.88億円(19.7%)、FC関連20.20億円、会員向け物販230.80億円(61.4%)、直営事業32.96億円(8.8%)などです。会員向け物販には、定期購入型商品が含まれます。

公開資料から読み取れること

2025年8月期決算短信・決算補足説明資料の主な数値は次のとおりです。

  • 連結売上高:375億66百万円(前期比5.9%増)、営業利益:63億42百万円(同16.2%増)
  • チェーン売上(FC店を含む末端売上):856億円(同5.7%増)。うち会費・入会金売上626.4億円、会員向け物販売上229.5億円
  • 平均月次退会率:2.07%(前期比0.1ポイント低下、同社は「過去最低水準」と説明)

同社は、2025年9月(新規入会会員)と2026年4月(既存会員)から月会費を300円(税別)値上げすると記載しています。なお、同社のモデルは月会費が中心で、年会費の収益は同資料では確認できませんでした。

新規事業への示唆

会員の会費に連動してFC本部の収益が増える構造と、会員への物販という別の収益を重ねる設計は、同社の売上高構成から読み取れます。会員の継続(退会率の低減)が、会費・物販の両方に効くことも、同社が退会率を主要指標として開示している点から分かります。

会員制事業を検討する場合、月会費・年会費のどちらを軸にするかに加え、会員向けに追加で提供できる商品・サービスを持てるかが、収益構造を左右します。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。