株式会社ココナラ
スキルマーケット「ココナラ」(マーケットプレイスセグメント)

国
日本
上場
東証グロース 4176
参照資料
2026年8月期 第3四半期決算説明資料(2026年7月10日)

個人の知識・スキルを売買するオンラインの場を運営し、流通総額に対する売上の比率(テイクレート)が30.6%となったココナラの事例です。

事業の概要

ココナラは、オンラインでスキルを売買できる「スキルマーケット」を中心に、募集を掲載して提案から選ぶ仕組み、弁護士と相談者をつなぐ法律相談などを「マーケットプレイス」セグメントとして運営しています。2026年8月期第3四半期決算説明資料(2026年7月10日)は、同社のミッションを「個人の知識・スキル・経験を可視化し、必要とする全ての人に結びつける」プラットフォームの提供と記載しています。

同資料によると、会員登録数は600万人超、サービス出品数は100万件超、スキル登録者数は140万人超です。

収益の仕組み

同資料は、マーケットプレイスの「テイクレート」を「売上高÷流通総額」と定義しています。つまり、取引金額(流通総額)の一部が同社の売上になる構造です。資料では、手数料の料率の内訳は確認できませんでした。

同資料は、AI関連カテゴリの拡張や法人連携などにより、高単価・高収益な取引構造への転換を進めると説明しています。また、マーケットプレイスで蓄積した人材・顧客データを起点に、IT人材などを紹介する「エージェント」事業を立ち上げたと記載しています。

公開資料から読み取れること

2026年8月期第3四半期(2026年3〜5月)の資料にある数値は次のとおりです。

  • 連結売上高:26億5,100万円(前年同期比13.0%増)。マーケットプレイス15億3,200万円(4.1%増)、エージェント11億1,800万円(28.1%増)
  • マーケットプレイスの売上総利益:14億200万円(1.0%増)
  • テイクレート:30.6%。2023年8月期第1四半期の27.2%から四半期ごとの推移で上昇
  • 流通総額(法律相談除く)は前年同期比で微減。低単価・単純な制作系(ロゴ・記事作成など)の需要が構造的に縮小する一方、高単価帯は増加したと説明されています

新規事業への示唆

売上がテイクレート×流通総額で決まるため、取引件数が伸びない局面でも、高単価の取引へシフトしたり、場を通じた周辺サービスを加えたりして、売上や利益を維持する方法があることが読み取れます。一方、低単価の取引が縮小する市場では、売り手・買い手の構成が変わるため、どの層に絞って場の密度を高めるかを、運営の途中でも見直す必要があります。

参考資料

この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。