ブックオフグループホールディングス株式会社
ブックオフの国内リユース事業(本・トレカ・衣料・貴金属などの買取と販売)
- 国
- 日本
- 上場
- 東証プライム 9278
- 参照資料
- 2026年5月期(2026年5月期通期)決算説明資料、2026年7月13日公表
本・トレカ・衣料・貴金属などを店頭、アプリ、宅配で買い取り、全国の店舗とECで再販売する国内リユースチェーンの事例です。
事業の概要
ブックオフグループホールディングスは、「ブックオフ」を中心に、本、トレーディングカード・ホビー、衣料、家電、スポーツ用品、貴金属・腕時計・ブランドバッグなどの買取と販売を行っています。2026年5月期の決算説明資料では、事業セグメントを国内ブックオフ事業、プレミアムサービス事業、海外事業、その他事業に分けて開示しています。
同資料は、国内ブックオフ事業の中期方針として、本を中核商材にしつつ地域に合わせて商材を広げること、書籍の獲得粗利額の維持・拡大、買取利便性の向上と買取点数の最大化を挙げています。
収益の仕組み
同資料によると、買取の入口を増やす取り組みとして、買取金額を待たずに受け取れる「おまかせ買取」、買取ロッカー、持ち込み発送サービス、アプリで事前に買取価格を調べる機能などが紹介されています。買い取った商品を店舗やEC(ブックオフ公式オンラインストア)で販売する形で、売上総利益を得ています。
商材によって動きが異なる点も開示されています。同資料は、書籍では一次市場の値上げに合わせて買取価格・販売価格を見直し品単価が上昇したこと、貴金属・腕時計・ブランドバッグは貴金属相場の高騰やインバウンド需要などで既存店売上高が前期を上回ったことを説明しています。
公開資料から読み取れること
2026年5月期決算説明資料(2026年7月13日)の連結数値は次のとおりです。
- 売上高:1,301億2,300万円(前期比109.2%)
- 売上総利益:738億2,700万円(売上比56.7%)
- 営業利益:44億500万円(前期比127.7%)
- 国内ブックオフ事業の売上高:1,126億6,500万円、セグメント利益63億6,900万円
- 国内ブックオフ事業の直営既存店売上高の前年比:107.9%
- 商材別では、トレーディングカード・ホビーの直営既存店売上高が前年比117.1%で、構成比は前期の21.1%から23.4%に拡大
同資料は、国内ブックオフ事業の売上高のうちインバウンド売上高の構成比は約6.5%と記載しています。売上総利益が売上の5割台である一方、営業利益率は3.4%にとどまっており、人件費や店舗運営費などの販売費及び一般管理費(694億2,200万円)の比重が大きい構造が読み取れます。
新規事業への示唆
リユースでは、販売の手前にある「買取」の体験が仕入れの量と質を左右します。ブックオフは、アプリ、ロッカー、宅配など買取の入口を増やす施策を並べており、仕入れの確保が事業の中心課題であることが資料から分かります。
また、同じ店舗でも商材ごとに需要と相場が変わるため、品目構成を見直し続ける必要があります。新規事業でリユースを検討する場合は、どの品目を、どの経路で安定して仕入れられるかを先に検討し、査定と店舗運営にかかる費用を含めても粗利が残るかを確かめることが課題になります。
参考資料
この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。
