ALSOK株式会社(綜合警備保障)
機械警備事業・HOME ALSOK事業(警報機器と遠隔監視)
- 国
- 日本
- 上場
- 東証プライム 2331
- 参照資料
- 2026年3月期 有価証券報告書(第61期、2026年6月提出)
通信回線で異常信号を送る警報機器を契約先に設置し遠隔監視する機械警備の契約が約60万件、同事業の売上高が1,841億円と記載する企業の事例です。
事業の概要
ALSOKは、有価証券報告書(第61期、2026年3月期)で、機械警備事業を「通信回線を利用して異常信号の送信を行う警報機器をご契約先に設置し、侵入・火災・設備異常等の情報の遠隔監視をALSOKガードセンターで行い、異常発生時にはガードマンが現場に駆けつける業務」と説明しています。
法人向けには、ライブ画像確認機能を標準装備したセキュリティシステム「ALSOK-G7」を展開し、お客様がいつでもどこからでも現地の映像を確認できると説明されています。個人向けには「HOME ALSOK」ブランドでホームセキュリティを提供しています。
収益の仕組み
同報告書の収益認識の説明によると、役務提供による契約収入は、履行義務の充足に伴い一定期間にわたって売上高と売上原価を計上します。リースやレンタルにより提供する警報機器の設置工事は、工事収入として扱われ、工期がごく短期間のものは工事完了の一時点で計上すると記載されています。
資金面では、機械警備に係る警報機器の経常的な取得が設備投資に含まれると説明されています。同社は、警報機器の取得は1件あたりの金額が少額で受注に伴って生じ、運転資本を構成する棚卸資産と類似の性格があると考えており、自己資金で対応することを基本としています。当期の設備投資総額398億円のうち、機械警備用機器は117億円と記載されています。
公開資料から読み取れること
2026年3月期の有価証券報告書の数値は次のとおりです。
- 連結売上高:5,970億円(前期比8.2%増)
- 機械警備事業:売上高1,841億円(6.0%増)、期末の契約件数60.0万件(1.6%増)
- HOME ALSOK事業:売上高249億円(0.9%増)、期末の契約件数53.6万件(2.8%増)
- セキュリティ事業計:売上高4,208億円、営業利益454億円(12.6%増)
契約件数は、お客様と約定している長期契約の数を集計したもので、サービスを提供している対象先の数ではないと注記されています。
新規事業への示唆
ALSOKは、機器を契約先に設置したうえで、監視と駆け付けを契約期間にわたって提供する形をとっています。機器は売り切りではなく、リースやレンタルで提供する形も含まれ、機器の取得が運転資本に近い性格を持つという同社の説明は、機器を先に用意して契約で回収するIoT型の資金の考え方を示しています。
同社は既存の機械警備のインフラを使って、IT機器や設備の異常時に駆けつける「ALSOK ITレスキュー」「ALSOK設備レスキュー」「ALSOKユーザーレスキュー」を提供しています。設置済みの機器と現場対応網を、別のサービスに広げる形として参考になります。
参考資料
この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。
