株式会社エアークローゼット
月額制ファッションレンタル「airCloset」
- 国
- 日本
- 上場
- 東証グロース 9557
- 参照資料
- 2026年6月期決算短信・決算説明資料(2026年8月14日)
スタイリストが選んだ洋服を月額制で貸し出し、返却された服を会員の間で繰り返し使い回して収益を得るファッションレンタルの国内事例です。
事業の概要
エアークローゼットは、決算説明資料(2026年6月期)で、月額制ファッションレンタル「airCloset」を主力事業としています。会員が好みやサイズを登録すると、スタイリストが選んだ洋服が3着または5着届き、楽しんだら返却する仕組みで、気に入った服は買い取ることもできると説明されています。
そのほか、家具・家電などを購入前に試せる月額制レンタルモール「airCloset Mall」と、循環型物流プラットフォームを外部に提供する「AC-PORT事業」を展開しています。
収益の仕組み
同資料によると、料金は月額制で、税込で月3着の「ライト」が7,980円、3着を何度でも借りられる「レギュラー」が1万980円、月5着の「ライトプラス」が1万3,980円です。ブランド指定などのオプションや、レンタル中の洋服の販売、広告収入も収益に挙げられています。
洋服は同社が保有する「レンタル用資産」で、会員数に応じて必要な在庫を増やす必要があります。決算説明資料では、レンタル用資産は2025年6月期の7億7,100万円から、2026年6月期に9億6,000万円へ増加したと記載されています。
公開資料から読み取れること
決算短信・決算説明資料(2026年6月期)の数値は次のとおりです。
- 売上高:51億7,500万円(前期比4.4%増)。airCloset事業は45億6,300万円
- 営業損益:2億3,400万円の損失(前期は1億200万円の利益)
- 当期純損益:2億4,600万円の損失(前期は2,300万円の利益)
- 期末の月額会員数:3万5,710人(前年同期比11.2%減)
- 調整後EBITDA:9億800万円(前期比11.7%減)
- 利用期間6か月超の会員の月次継続率:94%超
同社は、春の新規会員の獲得が限定的だったことと、人件費・広告宣伝費の増加により損益が悪化したと説明しています。一方で、継続率は引き続き高い水準で推移していると記載しています。
新規事業への示唆
自社で保有した商品を会員が使い回す型では、商品を増やすほど先に費用が出ていき、会員数が減ると在庫の負担が重くなります。エアークローゼットでは、会員数の減少と費用の増加が重なって損益が悪化しており、在庫投資と会員獲得のバランスが損益を左右することが資料から読み取れます。
新規事業でレンタルを検討する場合は、1会員あたりの粗利と継続率、必要な在庫数を小規模に測ったうえで、在庫を増やす時期と広告費を決めると、先行投資の負担を抑えやすくなります。
参考資料
この事例は各社の公開資料をもとに整理したもので、記載は参照資料の時点の内容です。最新の情報は各社の公式発表をご確認ください。
