Zen Habits翻訳:書き手として学んだこと
この記事は、ブログ「Zen Habits」の創設者レオ・バボータ(Leo Babauta)による記事「What I've Learned as a Writer」を、新規事業ポータルが独自に日本語へ訳したものです。Zen Habitsは著者によってパブリックドメインとして公開されています(著者による宣言)。原文はこちら。訳文では、原文の趣旨を変えないことを優先しました。
私は17歳のときからプロの書き手をしています。もう24年近くになります。言葉で生計を立ててきて、書いた言葉は膨大です。1,000万語以上になります(もっとも、その多くは重複していますが)。
つまり、山ほど間違いをしてきたということです。たくさんの誤字。たくさんの下手な文章。
書き手であるということは、たくさん失敗し、その過程でいくつかのことを学んできたということです。
さて、皆さんの中には書き手を目指している人(あるいは同業者からインスピレーションを得たい書き手)もいるでしょう。一方で、書き手になりたいとはまったく思わない人もいるでしょうが、それでも書くことには関心を持つべきです。理由をお話ししましょう。書くことは、自分について学ぶための素晴らしい道具だからです。そして書くのが上手な人は、伝えるのも、考えるのも、売るのも、ビジネスも、人を説得するのも上手なのです。
というわけで、書くことに関心のあるすべての人に、私がこれまでに学んだことをぜひお伝えしたいと思います。
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とにかく毎日書く。そう、週末もです。そう、ほかの雑事で忙しいときもです。私は毎日、ブログ記事か、Sea Changeの記事か、新しい本の一部か、あるいは小説の一部を書いています。毎日書くことが足りなければ、新しい執筆プロジェクトを始めます。私は1日に少なくとも1,000語書きますが、そこまで書く必要はありません。毎日書くことで、それが日課になり、考える必要がなくなります。ただやるだけです。ずっと楽になり、怖くなくなります。上達もします。友人と話すようなものです。自分を表現するごく自然なやり方になるのです。
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ブログがなければつくる。書き手であろうとなかろうと、ブログは持つべきです。なぜか? 読者に届けるための、毎日書く練習をするための、学んできたことを振り返るための、それを人と分かち合って役立ててもらうための、より広い対話に加わるための、そして自分について学ぶための素晴らしい方法だからです。自分について学びたい人は誰でもブログを持つべきです。(プロのコツ:ブログを始めるならSettを試してみてください。読者とコミュニティを育てるのにうってつけです。)
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平易に書く。これはストランクとホワイトの言葉だったと思いますが、私にはよく合っています。私は平易な言葉で書き、飾り立てた表現はほかの人に任せています。学術的な文章は最悪です。あまりに堅苦しく、自分の賢さを見せたい人でもなければ誰も読みたがりません。専門用語、ビジネス用語、気取った語彙、内輪の略語……どれも、同じ人間と意思疎通するうえでは出る幕がありません。自分が何を言っているのかわかっていないことを隠したいときだけ使いましょう。
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自分の話を聞かせるためだけに書かない。自分自身や自分の人生について延々と語りたがる人は大勢いますが、読者はそのために来るわけではありません。読者は自分自身の目的のために来ます。あなたがこれを読んでいるのは、書き手としての自分のためのアイデアを得るためであって、素晴らしき書き手レオの半生をフルカラーの詳細で聞くためではありません。もちろん、生き生きと面白い、あるいは人を勇気づける、あるいは本当にためになる話なら、自分の話をしてもかまいません。でも目的を持ち、その目的を果たしていることを確かめましょう。ただだらだら書かないことです。
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ほとんどすべては短くできる。もちろんこの記事もです。この記事はおそらく25%削っても問題ないでしょう(すでに25%削りました)。一文一文を見直して、自問しましょう。これは必要か? 何の役に立っているのか? これがなかったらどう読めるか? そして削れるなら削りましょう。作品が読みやすく、明快になります。
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書き手候補のほとんどは恐れで止まってしまう。ほとんどの人が(少なくとも公に)書かないのは、自分の文章がひどいのではないかと恐れているからです。ええ、ひどいでしょう。誰でも最初はひどいのです。手をこまねいていては何も上達しません。腹をくくって、自分をさらけ出しましょう。ひどいうちは読者も多くないでしょうが、読者が増えるにつれてスキルも伸びていきます。
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インスピレーションのために定期的に読む。私は1日に1,000語以上書くかもしれませんが、読むのはその10倍です。本や(オンラインの)雑誌やブログなどを読みます。読むことは私にアイデアを与え、より良い書き方を示し、この技における最高の先生たち(素晴らしい書き手たち)に触れさせてくれます。
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先延ばしは友だち。書き手は誰でも、毎日先延ばしとともに生きています。それに罪悪感を覚えるのを自分に許せば、書き手としての自分が嫌になるでしょう。そうではなく、先延ばしを友だちとして受け入れ、楽しみましょう……そして、仕事を片づけられるよう、その友だちにしばらく席を外してもらうのです。どんな友だちも、あなたの時間を独り占めするべきではありません。書くことを終わらせて、時間ができたらまた友だちを呼び戻しましょう。
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人に自分の文章を期待してもらう。これもブログが素晴らしい理由です。読者が増えていくと、その期待のプレッシャーを感じます。このプレッシャーは良いものです。先延ばしに人生を乗っ取られずに済みます。読者が自分の文章を待っているとわかっているから、重い腰を上げて書くのです。ブログを持つ前は、編集者たちが私の文章を待っている人でした。
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メールは言い訳。メールをチェックしに行くのは、生産的な気がするから(実際そうなりうる)ということがよくありますが、書くことを先延ばしにする手段としても簡単に使えてしまいます。正直なところ、2時間ほどメールを閉じても悪いことは何も起きません。メールを閉じ、ほかもすべて閉じて、書くことに取りかかりましょう。書き終えたとき、メールはちゃんと待っていてくれます。
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書く道具は重要ではない。ほとんどの人は完璧なシステムを見つけようと、書く道具をいじくり回します。そんなことはどうでもいいのです。キーボードさえあれば、何でも書けます。たしかに私は手書きよりタイピングのほうがずっと好きです。タイピングのほうがはるかに速いからです。考えるスピードに近い速さで言葉を出せます。でも、どの執筆ソフトを使うかは関係ありません。私はTextEdit、Sublime Text、Ommwriter、Byword、Notational Velocity、ブラウザ上のWordPressやSettのエディタ、Googleドキュメントで書いています。とにかく新しい文書を開いて、書き始めましょう。
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嫉妬はばかげている。書き手は不安を抱えやすいタイプであることが多いものです。自分の魂を世に出して、誰からでも批判されうるという立場の副産物なのかもしれません。そのため、ほかの書き手の成功をしばしば妬みます。それは時間とエネルギーのまったくの無駄です。書き手としてのあなたに何の得にもなりません。そうではなく、ほかの人の成功から学び、自分の良いところを見きわめ、その二つを融合させましょう。人の成功を喜びましょう。そうすればあなたも幸せになれます。
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書くことは人生を変えうる。記事を公開するとき、私はそれが誰かの役に立てばと願っています。でも、返ってくる反応にはしばしば驚かされます。ある記事や、このブログ全体が、自分の人生をどれほど変えたかを伝えてくれる人たちがいるのです。私はそのことに圧倒されます。善意をこめた何かを世に出すとき、それがほかの人にどんな影響を与えるかはまったくわかりません。何の影響もないかもしれませんが、誰かの人生に深い影響を与えるかもしれないのです。それは本当に力強いことです。それこそ、起きて書く本当の理由です。
そして何よりも学んだことがひとつあります。私の書くものが最も大きく変えた人生は、ほかでもない私自身の人生だということです。あなたのために書くことは、私がようやく理解し始めたばかりのやり方で、私を変えてきました。素晴らしく、途方もなく、地面から体が浮き上がるようなやり方で。だから私は、ずっと書き続けたいのです。
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