Zen Habits翻訳:家を片づけるためのクイックスタートガイド

この記事は、ブログ「Zen Habits」の創設者レオ・バボータ(Leo Babauta)による記事「The Quickstart Guide to a Decluttered Home」を、新規事業ポータルが独自に日本語へ訳したものです。Zen Habitsは著者によってパブリックドメインとして公開されています(著者による宣言)。原文はこちら。訳文では、原文の趣旨を変えないことを優先しました。


9年前に人生を変えてから身につけた習慣のなかで、私のお気に入りのひとつが、散らかっていない家を保つことです。

今になってわかるのですが、私はずっとガラクタが嫌いでした。でも、考えるのが不快だったので、考えるのを後回しにしていたのです。

あのガラクタすべてに向き合わなければならないと考えるだけで圧倒されましたし、やることが多すぎたり、疲れすぎていたりしたので、先延ばしにしていました。

わかったのは、ガラクタとは先延ばしだということです。

でも私は、その先延ばしに少しずつ向き合うことを学び、ガラクタを片づけました。それは本当にすばらしいことでした。

すばらしかったのは、実際にやってみるまで、自分にできるとは本当は信じていなかったからです。自分を信じていませんでした。そしてすばらしかったのは、片づけ終わったとき、人生から背景の雑音のようなもの、気を散らすもの、いらだちの種が取り除かれたからです。

家を片づけたことで、より穏やかでミニマルな暮らしになりました。掃除をしたり、持ち物の手入れをしたり、物を探したりする時間が減りました。物を買ったり保管したりするお金も減りました。物への感情的な執着も減りました。

片づけを始めたいと思っている人のために、始め方の短いガイドを紹介したいと思います。このガイドは網羅的なものではありませんし、本当に片づいた家にするには何か月もかかることがあります……でも、正しくやれば、その過程は一歩一歩が楽しく、解放感があり、自分に力を与えてくれるものになります。

  • 小さく始める。 ガラクタには圧倒されることがあり、だから私たちは後回しにします。私がやったことのなかで一番良かったのは、まずひとつの小さな場所だけに集中したことです。キッチンのカウンター(その一部だけ)は良い例です。あるいはダイニングテーブルや、棚ひとつ。その場所から物を全部どけて、本当に必要なものだけを戻しましょう。きちんと戻します。残りは手放しましょう。人にあげる、Craigslistで売る、寄付する、リサイクルする。片づけて仕分けるのは10分で済みます。人にあげるのは、後で時間があるときにすればいいのです。
  • 少しずつ取り組む。 小さく始めれば気分は良くなりますが、それでも家じゅうに対処すべき物があります。ゾウはどうやって食べる? ひと口ずつです(文字どおりの意味ではありません。私はヴィーガンですから)。ですから、最初に小さな場所をひとつ片づけたのと同じように、それを続けましょう。1日たった10分、とても意欲が湧いているならもっとやってもかまいません。週末に空いている日があれば、午後をまるごと使って大きな塊を片づけましょう。その気になれば週末まるごと使ってもいいでしょう。あるいは一度に小さな部分をひとつずつでもかまいません。急ぐ必要はありませんが、進み続けましょう。
  • シンプルな方法に従う。 小さな塊に取り組むたびに、その場所から物をどけて、すべてをひとつの山にまとめます。山から最初のひとつを手に取り(後で決めようと脇に置くのはなしです)、無理にでも決断します。自分に問いかけましょう。「私はこれを愛していて、使っているだろうか?」 そうでなければ手放します。答えがイエスなら、それの居場所を見つけます。私はそれを「ホーム」と呼んでいます。本当に愛していて使っているものなら、あなたが決めた居場所にふさわしく、使い終わるたびにそこに戻すべきです。それから次の物に移って、同じ決断をします。手早く作業し、すばやく決断すれば、ひと山を10分ほどで仕分けられます(山の大きさによりますが)。
  • 物は車のトランクに入れる。 寄付したり人にあげたりする物を集めたら、箱や買い物袋に入れて車のトランクに入れておきましょう(車がなければ、玄関の近くのどこかに)。届けに行く日時を決めましょう。それらが人生から出ていくのを楽しみましょう。
  • 関係する人と話す。 パートナーや子ども、ほかに一緒に住んでいる人がいるなら、あなたが家を片づけはじめるとその人たちにも影響があります。始める前の今のうちに話しておきましょう。なぜこれをしたいのかをわかってもらい、決める過程にも関わってもらうのです。この件についてどう思うか聞いてみましょう。この記事を送って考えてもらいましょう。少なくとも自分の持ち物や、キッチンやリビングの一部だけでも片づけてみて、どんな感じか確かめたいので応援してもらえないか頼んでみましょう。押しつけがましくせず、無理強いもせず、でも話し合いはしましょう。相手が抵抗しても、それでよしとしましょう。自分でコントロールできるもの(たとえば自分の持ち物)を変えてみて、その手本が相手にさらなる変化を考えるきっかけを与えないか、様子を見ましょう。
  • 自分の抵抗に気づく。 手放したくない物(実際にはほとんど使っていなくても)や、手をつける気になれない物がたくさん出てくるでしょう。この抵抗を観察することは大切です。それは、居心地の悪さから逃げたがったり、物事を正当化したがったりしている心なのです。抵抗に負けてもかまいませんが、少なくともそれに注意を払いましょう。それが起きていることを見届けましょう。実のところ、私たちは物にたくさんの感情的な執着を込めています。愛する人の写真、家族からの贈り物、結婚式や旅行の記念品、亡くなった祖父の大切にしていた品。こうした物には、私たちが込められていると思っている思い出や愛が、実際には入っていません。愛は持ち続けながら物を手放す練習をするのは、良い実践です。そして、手をつけるのが怖いガラクタに取り組む練習も、すばらしい実践です。
  • 過程を楽しむ。 危ないのは、片づけをToDoリストのまたひとつの雑用と見なしはじめることです。そうなると、それは後回しにするものになってしまいます。そうではなく、解放感のあるマインドフルネスの実践として捉え直しましょう。やりながら微笑みましょう。呼吸に、体に、物を動かす動作に、物に対する自分の気持ちに集中しましょう。これは美しい実践です。おすすめします。

これらのステップで、週末のうちに家が片づくわけではありません。でも、最初の一歩を楽しみ、それから二歩目を楽しめば、気づいたときには30歩進んでいて、家はすっかり変わっているでしょう。あなたも私と同じくらい、この変化を気に入るはずです。

ほかの翻訳記事

Zen Habits翻訳

Zen Habits翻訳:いつもイライラしないためのミニガイド

Zen Habitsのレオ・バボータによる記事「A Mini-Guide to Not Being Frustrated All the Time」の全訳です。イライラの正体は「物事がこうであってほしくない」という現実の拒絶だと捉え、気づく・立ち止まる・自分の物語を見る・相手の苦しみに共感する・自分のやり方を手放す・「イエス」と言う、という手順で心を落ち着ける方法を紹介します。

Zen Habits翻訳

Zen Habits翻訳:イライラしたときに落ち着きを保つ習慣

Zen Habitsのレオ・バボータによる記事「The Habit of Calm When You're Feeling Frustrated」の全訳です。手いっぱいになって心を閉ざしたり人に当たったりしてしまう人に向けて、習慣のパターンに早く気づく、体に意識を落とす、相手とつながる、愛と思いやりのある適切な対応を見つける、という4つの実践を具体例とともに紹介します。

Zen Habits翻訳

Zen Habits翻訳:全力でコミットすることのシンプルさ

Zen Habitsのレオ・バボータによる記事「The Simplicity of Fully Committing Yourself」の全訳です。迷いや不安で足踏みが続く状態から抜け出すには、ひとつのことに全力でコミットするのがシンプルな方法だと説き、ひとつの大きな約束から運動・片づけ・食事・お金へと前進が広がっていく様子を描きます。