スティーブ・パヴリナ翻訳:タイムボクシング

この記事は、自己啓発ブロガーのスティーブ・パヴリナ(Steve Pavlina)が2004年10月に自身のブログで公開した記事「Timeboxing」を、新規事業ポータルが独自に日本語へ訳したものです。この記事は著者によってパブリックドメインとして公開されています(著者による宣言)。原文はこちら。公開当時の状況を前提にした内容も含まれています。訳文では、原文の趣旨を変えないことを優先しました。


タイムボクシングは、私がよく使うシンプルな時間管理のテクニックです。最初に知ったのはソフトウェア開発の用語としてでした。たとえば、所得税を計算するソフトの年次アップグレードのように、新製品のリリースに動かせない締め切りがあるとします。決まった日までに新しいバージョンを用意しなければなりません。そこで開発サイクルにはおそらくタイムボクシングを使うことになります。つまり、使える時間の中でできる限りの仕事をするということです。どんな新機能を実装できるかは、すべて期間によって決まります。スケジュールを遅らせるという選択肢はまったくないので、遅れが出たら機能を削るしかありません。

自分自身のタスクを管理するうえでも、タイムボクシングは役に立つテクニックです。私は主に二つの使い方をしています。

一つ目は、何かを終わらせたいけれど、完璧主義的な傾向が出てしまいそうな種類のタスクなので、その価値に見合わないほど時間がかかってしまう恐れがある場合です。そういうときは、超えてはいけない決まった時間を自分に与え、その時間内でできる限りの仕事をするだけにします。

一例として、私は毎年のクリスマスの買い物にタイムボクシングを使っています。私の場合は8人分のプレゼントを買うことになっていて(残りは妻が担当しています)、この作業には全部で2時間を割り当てるのがふつうです。リストに載っている一人ひとりにどんな種類のプレゼントを買うかを事前に決め、オンラインで注文できるものはできるだけ注文してから、地元のショッピングモールへ向かい、店から店へと素早く回ってプレゼントを買っていきます。また、融通のきくスケジュールを活かして、店が混んでいなくて列に並ばなくていい平日の午前中に買い物をすることが多いです。こうして、全員分のプレゼントを2時間もかからずに買いそろえてしまいます。

(ホリデーシーズンの買い物が大好きな人がいるのは知っていますし、楽しんでいるなら何度も見て回るのも結構なことです。けれども、私のように買い物が苦手で、さらに10時間かけてもそれより良いプレゼントが見つかるわけではないのなら、使える時間の中でできる限りのことをすると割り切ってしまうのが一番かもしれません。)

タイムボクシングの二つ目の使い方は、終わらせたいタスクやプロジェクトがあるけれど、どこから手をつければいいのかよくわからない場合や、意味のあるまとまりを仕上げるまでに長い時間がかかりそうに思える場合です。あるいは、とても退屈に感じて先延ばしにしがちなものかもしれません。そんなときは、タイムボクシングを使って、決まった時間だけそのタスクに取り組むと決め、少しでも前に進めます。時間はふだん30〜120分の範囲にしています。その時間内に特定の節目に到達するかどうかという心配は手放し、どこまで進むかにかかわらず、とにかくその時間を費やすことだけを約束します。私がこのやり方を使う例としては、新しい記事を書くときがあります。記事を1本書き上げるには、たいてい3〜8時間かかります。一度に書き上げられることもありますが、ほとんどの場合は何回かに分けて書きます。そこでタイムボクシングを使い、どこまで進むかは気にせずに1〜2時間書くと決めて、とにかく記事に手をつけて少しでも進めます。そして、作業が終わるまでこれを繰り返すのです。

この最後の方法には副次的な効果があり、最初に予定していたよりずっと長く作業を続けることがよくあります。退屈なタスクにたった30分だけ取り組むと決めると、30分で止めていいと自分に許可を出しているので、始めるのが簡単になります。ところが、いったんその惰性を乗り越えてタスクに集中すると、やめたいと感じる前に90分たっていることもあるのです。

タイムボクシングは完璧主義を回避し、先延ばしを防ぐ力があるので、便利な時間管理のテクニックです。実はこのブログ記事にも使いました。ちょうど妻が夕食とレンタルした映画を持って帰ってきたので、そろそろお別れの時間です……。🙂

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