18F手法カード翻訳:プロトタイピング(Prototyping)
この記事は、米国連邦政府の一般調達局(GSA)のデジタルサービスチーム「18F」が公開している手法カード集「18F Methods」のうち「Prototyping」を、新規事業ポータルが独自に日本語へ訳したものです。18F Methodsは米国政府の著作物で、CC0 1.0(パブリックドメイン)として公開されています(ライセンス)。原文はこちら。米国連邦政府の業務を前提にした記述も含まれています。訳文では、原文の趣旨を変えないことを優先しました。取得した原文では「目的(WHY)」の欄が空になっていたため、訳文にも含めていません。
概要:現実に近い形と働きを示す、簡素なバージョンです。静的なものでも、実際に動くものでもかまいません。
所要時間:4時間
進め方
- プロダクトの簡素なバージョンをつくります。静的なものでも、実際に動くものでもかまいません。ワイヤーフレームと同じように考えましょう。構造やさまざまな要素のあいだの関係を示し、見た目の装飾は気にしません。
- プロトタイプをユーザーに渡し、指示を出さずに、どう操作するかを観察します。
- 観察のあと、具体的なタスクを行ってもらいます。
- なぜそうしたのかを確かめる質問をします。ユーザーの行動に沿って質問を決めていきます。進めながら、考えていることを声に出して話してもらうのも役立ちます。
- 繰り返し改善しましょう。プロトタイプは、手早く苦労なくつくれるべきで、捨てるのはそれ以上に手早く苦労なくできるべきです。
政府で使うときの注意
書類削減法(PRA:Paperwork Reduction Act)上の問題はありません。PRAは、直接の観察や、定型化されていない会話を明確に適用除外としています(5 CFR 1320.3(h)3)。一般の人から意見を集めるときのヒントは、「リクルーティング(Recruiting)」と「プライバシー(Privacy)」の手法カードも参照してください。
ほかの翻訳記事
18F手法カード翻訳:ヒューリスティック評価(Heuristic evaluation)
米国政府のデジタルサービスチーム18Fが公開する手法カード「Heuristic evaluation」の全訳です。評価手法に詳しい3〜5人がユーザビリティの経験則に照らしてサイトを点検し、本格的なユーザー調査をせずに大きな使いにくさを素早く見つける進め方を紹介します。
18F手法カード翻訳:期待と不安(Hopes and fears)
米国政府のデジタルサービスチーム18Fが公開する手法カード「Hopes and fears」の全訳です。プロジェクトやワークショップに対する参加者の期待と不安を付箋で手早く引き出し、グループの前提をそろえ、全員が自分の考えを話せる場をつくる進め方を紹介します。
18F手法カード翻訳:謝礼(Incentives)
米国政府のデジタルサービスチーム18Fが公開する手法カード「Incentives」の全訳です。ユーザビリティテストやユーザー調査の参加者に謝礼を用意することで、関心の強い人だけに偏らない、多様で代表性のある参加者を集めるための考え方と進め方を紹介します。
18F手法カード翻訳:ジャーニーマッピング(Journey mapping)
米国政府のデジタルサービスチーム18Fが公開する手法カード「Journey mapping」の全訳です。ユーザーがプロダクトやサービスを知ってから使いこなすまでの行動・判断・感情の流れを図にして俯瞰し、つまずきや成功の場面を見つけて設計に活かす進め方を紹介します。
