VCメソッド(ベンチャーキャピタル法)
VCメソッドとは、将来のイグジット時点で想定される企業価値から、投資家が求める収益倍率や割引率を使って逆算し、現在の企業価値を見積もる評価方法のことです。
売上や利益の実績が乏しいスタートアップでは、将来のキャッシュフローを積み上げるDCF法や、類似企業の指標と比べる方法が使いにくい場面があります。VCメソッドでは、例えば数年後の売上や利益の見込みと類似企業の倍率から将来の企業価値を置き、そこから投資家が目標とするリターンを割り戻して現在の価値を求めます。さらに、将来の資金調達による希薄化を織り込んで、今回の投資で取得すべき持分比率を計算することもあります。
起業家にとって大切なのは、この方法が前提条件に大きく左右されることを理解しておくことです。将来の業績予測、イグジット時の倍率、目標リターンのどれかを少し変えるだけで結果は大きく変わります。投資家との交渉では、算出された数字そのものより、事業計画の前提が納得できるものかどうかが議論の中心になります。
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