米国 Nasdaq コード AMZN 小売(その他)

AMAZON COM INC

EC、広告、会費収入とクラウドのAWSを併せ持つ米国企業。営業利益の過半をAWSが稼ぎ、AI投資を急拡大している

2025年12月期

売上高
7,169億ドル
前期比 +12.4%
営業利益
800億ドル
利益率 11.2%
純利益
777億ドル
ROE
22.3%
自己資本比率
50.2%
会社分析 開示資料をもとにAI(Claude)が作成した文章です。数値の出典は本文末尾と下の決算表に記載しています。(2026年9月27日時点の情報)

北米と海外のEC事業と、クラウドのAWSの3セグメントで構成。2025年12月期は売上高7,169億ドル(前期比12%増)、営業利益800億ドル、純利益777億ドル。AWSが営業利益の57%を占め、2026年はAIやチップ、衛星などに約2,000億ドルの設備投資を計画している。

事業の概要

報告セグメントはNorth America、International、AWSの3つ。2025年12月期のセグメント別業績は次のとおり。

  • North America:売上高4,263億ドル(前期比10%増、売上高の59%)、営業利益296億ドル
  • International:売上高1,619億ドル(同13%増、23%)、営業利益48億ドル
  • AWS:売上高1,287億ドル(同20%増、18%)、営業利益456億ドル

AWSは売上高の2割弱ながら営業利益の57%を生み、営業利益率は35%を超える。一方、EC中心のNorth AmericaとInternationalの営業利益率は1桁台にとどまる。

製品・サービス別の売上高では、Online stores 2,693億ドル、Third-party seller services 1,722億ドル、Advertising services 686億ドル(22%増)、Subscription services 496億ドル、Physical stores 226億ドル。出品者向けの手数料、広告、Primeなどの会費といったサービス収益の比重が大きい。従業員数は2025年末で約157万6,000人。

業績の分析

2025年12月期(US GAAP)は売上高7,169億ドル(前期比12%増)、営業利益800億ドル(同17%増)、純利益777億ドル(同31%増)。営業キャッシュ・フローは1,395億ドル。

Form 10-Kでの会社の説明によると、North AmericaとInternationalは販売数量と広告売上の増加で増益となり、AWSは利用量の増加が長期契約の価格改定を上回った。営業利益には、FTCとの訴訟和解に伴う25億ドルと人員削減に伴う退職関連費用27億ドルが含まれる。純利益の伸びが大きいのは、出資先Anthropicの優先株の評価益などで、その他の収益が152億ドルの利益(前期は23億ドルの損失)となったためだ。

決算期 売上高 営業利益 純利益 営業CF
2021年12月期 4,698億ドル 249億ドル 334億ドル 463億ドル
2022年12月期 5,140億ドル 122億ドル -27億ドル 468億ドル
2023年12月期 5,748億ドル 369億ドル 304億ドル 849億ドル
2024年12月期 6,380億ドル 686億ドル 592億ドル 1,159億ドル
2025年12月期 7,169億ドル 800億ドル 777億ドル 1,395億ドル

2022年12月期の純損失には、Rivian株の評価損127億ドルが響いた。営業利益はその後3年で約6.5倍に増えた。総資産は2025年末で8,180億ドル、株主資本は4,111億ドル。

直近の2026年4〜6月期は売上高2,006億ドル(前年同期比20%増)、営業利益275億ドル(43%増)。AWSは37%増の422億ドルと伸びを加速した。純利益626億ドルには、主にAnthropicへの投資に由来する534億ドルのその他の収益が含まれる。

経営計画・成長戦略

Amazonは中期経営計画や数値目標を公表していない。Form 10-Kと決算発表で示された重点は次のとおり。

  • AIインフラへの投資:2025年の設備投資(現金ベース)は1,283億ドルと前期の777億ドルから大きく増えた。大半はAWSを支える技術インフラ。CEOのAndy Jassyは2026年に全社で約2,000億ドルの設備投資を見込むと表明している
  • 自社チップ:TrainiumとGravitonを展開し、チップ事業の年換算売上は2026年4〜6月期に250億ドルを超えた。AnthropicとOpenAIがTrainiumの複数年・複数ギガワット規模の利用を約束した
  • 生成AIサービス:Amazon Bedrockで各社の基盤モデルを提供し、AWSのAI事業の年換算売上も250億ドルを超えた
  • 小売の配送速度:当日・翌日配送の拡大と、食品・日用品の強化を進める

新規事業・新しい取り組み

  • Amazon Leo:低軌道衛星によるインターネット網。2026年7月の決算発表時点で400基近くを打ち上げ、年内の初期サービス開始をめざす。2026年1〜3月期は前年同期比約10億ドルのコスト増を見込んでいた
  • Alexa+:生成AIを使う新しいAlexa。米国ではPrime会員に無料、非会員は月19.99ドルで提供し、ドイツ、フランス、ブラジルなどにも広げた
  • Zoox:自動運転タクシー。2026年に米運輸当局から運賃を受け取るための適用除外を得て、有料の商用サービスに道を開いた
  • Anthropicへの出資:2025年に転換社債で27億ドルを追加投資した。優先株の評価益が純利益を押し上げている

新規事業の担当者の視点では、自社用に作った物流網やITインフラを外部に開放し、手数料、広告、クラウドの収益源に変えてきた点が参考になる。

分析:強みと課題

強み

  • 収益源の分散:EC、出品者サービス、広告、サブスクリプション、クラウドが並び、広告だけで686億ドルの規模がある
  • AWSの利益創出力:営業利益の過半を生み、2026年4〜6月期には売上高が37%増と伸びを加速した
  • キャッシュ創出力:営業キャッシュ・フローは1,395億ドルと、5年で約3倍になった

課題・リスク

  • 設備投資の回収:2025年のフリー・キャッシュ・フローは112億ドルに縮み、直近12カ月では76億ドルの流出に転じた。巨額のAI投資が利益に結びつくかが問われる
  • 純利益の振れ:Rivian株やAnthropic株の評価損益で純利益が大きく動き、本業の実力が見えにくい
  • 規制・訴訟:2025年にFTCとの訴訟を和解し、イタリアの税務紛争も解決したが、巨大プラットフォームとしての規制対応は続く

出典

分析の更新履歴(1件)
  1. 最新の版 2026年9月27日時点の情報

業績の推移

売上高
2021/122021年12月期 4,698億ドル2022/122022年12月期 5,140億ドル2023/122023年12月期 5,748億ドル2024/122024年12月期 6,380億ドル2025/122025年12月期 7,169億ドル7,169億ドル
営業利益
2021/122021年12月期 249億ドル2022/122022年12月期 122億ドル2023/122023年12月期 369億ドル2024/122024年12月期 686億ドル2025/122025年12月期 800億ドル800億ドル
純利益
2021/122021年12月期 334億ドル2022/122022年12月期 −27.2億ドル2023/122023年12月期 304億ドル2024/122024年12月期 592億ドル2025/122025年12月期 777億ドル777億ドル

数字から読み取れること

  • 売上高は2021年12月期の4,698億ドルから2025年12月期の7,169億ドルへ増加(4期間の年平均成長率 11.1%)。
  • 直近期(2025年12月期)の売上高は前期比 +12.4%。
  • 直近期の営業利益率は 11.2%(2021年12月期は 5.3%、+5.9ポイント)。
  • 表の期間中に最終赤字の期がある(2022年12月期)。
  • 直近期のROEは 22.3%(純利益÷期首期末平均の自己資本で計算)。
  • 直近期末の自己資本比率は 50.2%。
  • 直近期の営業キャッシュフロー(1,395億ドル)は純利益の 1.8倍。

下の表の数値から自動で計算しています。

決算期2021年12月期2022年12月期2023年12月期2024年12月期2025年12月期
売上高4,698億ドル5,140億ドル5,748億ドル6,380億ドル7,169億ドル
 前期比—+9.4%+11.8%+11.0%+12.4%
営業利益249億ドル122億ドル369億ドル686億ドル800億ドル
 営業利益率5.3%2.4%6.4%10.8%11.2%
純利益334億ドル−27.2億ドル304億ドル592億ドル777億ドル
総資産4,205億ドル4,627億ドル5,279億ドル6,249億ドル8,180億ドル
自己資本1,382億ドル1,460億ドル2,019億ドル2,860億ドル4,111億ドル
自己資本比率32.9%31.6%38.2%45.8%50.2%
ROE24.1%-1.9%17.5%24.3%22.3%
現金及び現金同等物362億ドル539億ドル734億ドル788億ドル868億ドル
営業キャッシュフロー463億ドル468億ドル849億ドル1,159億ドル1,395億ドル
書類の提出日————2026/02/06
出典US GAAPUS GAAPUS GAAPUS GAAPUS GAAP

新しい決算の書類が提出されるたびに期を追加し、過去の期も残しています。 SECに提出されたXBRLの年次の値です(金額は米ドル)。ROEは純利益を期首・期末の株主資本の平均で割って計算しています。会社の定義する売上高と異なる場合があります。

小売(その他)の会社

米国の小売(その他)は80社。 AMAZON COM INCの直近の売上高は1位。 業種の会社をすべて見る

順位会社名売上高営業利益率純利益
1 AMAZON COM INC 7,169億ドル 11.2% 777億ドル
2 CVS HEALTH Corp 4,021億ドル 1.2% 17.7億ドル
3 JD.com, Inc. 1,872億ドル 0.2% 28.1億ドル
4 Coupang, Inc. 345億ドル 1.4% 2.1億ドル
5 CDW Corp 224億ドル 7.4% 10.7億ドル
6 DICK'S SPORTING GOODS, INC. 172億ドル 6.4% 8.5億ドル
7 Vipshop Holdings Ltd 151億ドル 7.7% 10.4億ドル
8 Chewy, Inc. 126億ドル 2.0% 2.2億ドル
9 Wayfair Inc. 125億ドル 0.1% −3.1億ドル
10 Ulta Beauty, Inc. 124億ドル 12.4% 11.5億ドル

直近期の売上高で並べています。決算期が会社ごとに異なるため、同じ時期の比較ではありません。

掲載内容は開示資料をもとにした情報提供であり、特定の有価証券の売買を勧めるものではありません。数値の正確性には注意していますが、投資などの判断は必ず各社の開示資料をご確認のうえ、ご自身で行ってください。