日本 東証プライム コード 6981 電気機器

株式会社村田製作所

積層セラミックコンデンサを主力に、AIサーバー向け需要を取り込みながら実質無借金の財務で投資と還元を続ける電子部品大手

2026年3月期

売上高
1兆8,308億円
前期比 +5.0%
営業利益
2,818億円
利益率 15.4%
純利益
2,339億円
ROE
8.8%
自己資本比率
85.0%
会社分析 開示資料をもとにAI(Claude)が作成した文章です。数値の出典は本文末尾と下の決算表に記載しています。(2026年9月28日時点の情報)

コンデンサを中心とするコンポーネントが売上収益の63%、高周波モジュールや電池などのデバイス・モジュールが36%。2026年3月期はサーバー向けコンデンサが伸び、売上収益1兆8,308億円(前期比5.0%増)、営業利益2,818億円(0.8%増)。表面波フィルタ事業ののれん減損438億円が響いた。2027年3月期は営業利益3,800億円(34.8%増)を見込む。

事業の概要

電子部品とその関連製品の開発・製造・販売を行う。事業別セグメントはコンポーネント、デバイス・モジュール、その他の3つ(IFRS)。2026年3月期の外部顧客向け売上収益とセグメント営業損益は次のとおり。

  • コンポーネント:1兆1,597億円(前期比12.3%増、構成比63.3%)、営業利益3,151億円(利益率26.8%)。積層セラミックコンデンサなどのコンデンサが9,364億円(12.6%増)、インダクタ・EMIフィルタが2,233億円(11.0%増)
  • デバイス・モジュール:6,559億円(5.9%減、構成比35.9%)、営業損失264億円。高周波・通信(樹脂多層基板、高周波モジュール、表面波フィルタなど)3,948億円、エナジー・パワー(リチウムイオン二次電池、電源モジュール)1,540億円、機能デバイス(センサなど)1,070億円
  • その他:151億円。ソリューションビジネス、ヘルスケア機器など

用途別(会社推定)では、通信35.7%、モビリティ25.9%、コンピュータ16.9%、産業・その他13.7%、家電7.8%。コンピュータ向けがAIサーバーの需要で28.4%伸びた。

業績の分析

2026年3月期の連結業績は、売上収益1兆8,308億円(前期比5.0%増)、営業利益2,818億円(0.8%増)、税引前当期利益3,086億円(1.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益2,339億円(0.0%増)。

会社の説明では、スマートフォン向けの高周波モジュールや樹脂多層基板が減った一方、積層セラミックコンデンサがサーバー向けを中心に幅広い用途で増えた。利益面では、生産高の増加に伴う操業度益やコストダウンがあったが、製品価格の値下がりと、表面波フィルタ製品に係る事業ののれん減損損失438億円が重荷になった。会社は減損の理由を、通信市場の高周波化が当初の想定より緩やかなためとしている。前期にもMEMS慣性力センサ事業の設備で103億円の減損を計上しており、デバイス・モジュールはROIC(税引前)が▲3.5%と赤字が続く。

決算期 売上収益 親会社の所有者に帰属する当期利益 営業CF 現金及び現金同等物
2022年3月期 1兆8,125億円 3,141億円 4,214億円 5,120億円
2023年3月期 1兆6,867億円 2,439億円 2,776億円 4,694億円
2024年3月期 1兆6,401億円 1,808億円 4,896億円 6,220億円
2025年3月期 1兆7,433億円 2,338億円 4,519億円 6,251億円
2026年3月期 1兆8,308億円 2,339億円 4,252億円 6,537億円

スマートフォン需要の減速で2024年3月期まで減収減益が続き、その後はサーバーや車載の需要で持ち直した。売上収益は2022年3月期を上回ったが、純利益は当時の水準に戻っておらず、ROEは15.0%から8.8%に下がった。

2027年3月期は売上収益1兆9,600億円(7.1%増)、営業利益3,800億円(34.8%増)、当期利益2,930億円(25.3%増)、ROIC(税引後)12.3%を見込む。サーバー向けのコンデンサや電源モジュールが増える一方、パワーツール向けのリチウムイオン二次電池やスマートフォン向けの樹脂多層基板は減る前提。

手元資金と使い道

2026年3月末の現金及び現金同等物は6,537億円(有報の値)。社債及び借入金は約32億円にとどまり、実質的に無借金。親会社所有者帰属持分比率は85.0%。金融子会社はない。会社は中期方針2027で手元流動性の目安を売上月齢2.5〜3.5か月としている。2026年3月期の売上収益から計算すると、現金同等物は月商の約4.3か月分で、目安を上回る。

中期方針2027(2025〜2027年度)のキャピタル・アロケーション計画は、3年間の営業CF1兆3,000億円を次のように配分するもの。

  • 設備投資:6,800億円(うち土地建物1,900億円)。基盤領域の需要拡大に応じた能力増強と、地政学・災害リスクに備えたサプライチェーンの複線化
  • 戦略投資:2,200億円。M&Aなどの成長投資、環境投資、ITインフラ強化
  • 株主還元:4,000億円。中期的にDOE5%を目安に引き上げる

2026年3月期までの累計は、設備投資2,478億円、戦略投資の実行済・決裁済283億円、配当1,107億円、自己株式取得1,000億円。会社は、戦略投資の活用が不十分だったと前中期方針の振り返りで認めている。2026年4月には上限1,500億円・7,500万株(自己株式を除く発行済株式の4.12%)の自己株式取得と、取得株式の全数消却を決めた。年間配当は2026年3月期65円、2027年3月期予想70円。

経営計画・成長戦略

長期構想「Vision2030」(2021年度策定)の下、「中期方針2027」(2025〜2027年度)を2024年11月に公表した。Vision2030に向け「解像度を上げる3年」と位置づける。2027年度の経済価値目標と2026年3月期の実績は次のとおり。

  • 売上収益:2兆円(実績1兆8,308億円)
  • 営業利益率:18%以上(実績15.4%)
  • ROIC(税引後):12%以上(実績9.7%)

基本方針は3つ。1つ目は「AIがドライブするエレクトロニクスにおける飛躍的な成長」で、エッジデバイス、モビリティ、ITインフラを基盤領域とし、コンデンサとインダクタ・EMIフィルタでシェアNo.1を確立する。環境、ウェルネス、3層目事業を挑戦領域に置く。2つ目は気候変動対策と資源循環を柱とする持続可能な事業プロセス、3つ目は人・組織力の強化。2027年3月期の設備投資は、サーバー需要で拡大が見込める製品の能力増強を中心に2,500億円を計画する。

新規事業・新しい取り組み

  • 3層目事業:3層構造のポートフォリオの3層目にあたる新規事業群。作業者安全モニタリングシステムなどの事例を広げ、2030年度に売上収益1,000億円を目指す
  • AIサーバー向け製品:コンデンサ、電源モジュール、リチウムイオン二次電池のサーバー向け需要を取り込み、能力増強を進める
  • 研究開発:2027年3月期の研究開発費は1,670億円(5.1%増)を計画。2030年以降を見据えた技術探索も挑戦領域に含める

新規事業担当者の視点では、部品事業の収益力を土台にしながら、新規事業の「3層目」に2030年度の売上目標を別枠で置き、事例をスケール化する段階として管理している点が参考になる。

分析:強みと課題

強み

  • コンデンサの収益力:コンポーネントは利益率26.8%で、AIサーバーによる部品搭載数の増加を直接取り込める
  • 財務の厚さ:実質無借金で自己資本比率85.0%。設備投資を続けながら1,500億円の自己株式取得を決められる
  • 用途の分散:通信、モビリティ、コンピュータ、産業と需要先が分かれ、スマートフォンの減速をサーバーと車載で補った

課題・リスク

  • デバイス・モジュールの赤字:2期続けて大型減損を計上し、セグメントは営業損失。事業の立て直しか整理かが問われる
  • 資本効率:営業利益率とROICは2期続けて中期方針の目標から遠ざかった。手元資金は会社の目安を上回っており、2027年の目標達成には利益率の回復と資金配分の両方が必要になる
  • 情報セキュリティと市況:2026年3月に公表した不正アクセスは、取引先との協議次第で業績に影響する可能性があると会社は開示している。スマートフォン市場や製品価格の動向にも左右される

出典

分析の更新履歴(1件)
  1. 最新の版 2026年9月28日時点の情報
中期経営計画の分析 会社が公表した中期経営計画の資料をもとに、AI(Claude)が内容を整理・分析した文章です。(2026年9月28日時点の情報)

中期方針2027

計画期間
2025年度〜2027年度(2025年4月〜2028年3月)
最終年度
2027年度(2028年3月期)
公表日
2024年11月25日

長期構想Vision2030に向け「解像度を上げる3年」と位置づけた計画。AIが押し上げるエレクトロニクス需要をコンデンサなどで取り込み、2030年度に売上2.5兆円以上をうかがう。データセンター需要で2年目の2026年度予想が売上・利益率とも目標を上回った。

計画の位置づけ

Vision2030で掲げる「Global No.1部品メーカー」への中間の3年計画。2024年度までを「仕込みの3年」(中期方針2024)、2027年度までを「解像度を上げる3年」とする。基本方針は、AIがドライブするエレクトロニクスにおける飛躍的な成長、持続可能な事業プロセスの追求、経営資本の中核である人・組織力の強化の3つ。

前の中期方針2024は、売上収益2兆円、営業利益率20%以上、ROIC(税引前)20%以上を目標とした。会社はスマートフォンやPC向けの部品需要が想定を大きく下回ったとし、2024年度予想は売上1.7兆円、営業利益率17.6%、ROIC13.8%で目標に届かなかった。成長市場への戦略投資の活用が不十分だった点も反省に挙げる。今回は売上2兆円を引き継ぎ、利益率の目標を18%以上に下げ、ROICを税引後に切り替えた。2030年度には売上2.5兆円以上、営業利益率20%以上、ROIC15%以上を見込む。

数値目標

指標 目標 年度 直近の実績
売上収益 2兆円以上 2027年度 1兆8,309億円(2025年度)
営業利益率 18%以上 2027年度 15.4%(2025年度)
ROIC(税引後) 12%以上 2027年度 9.7%(2025年度)
設備投資(3年累計) 6,800億円 2025〜2027年度 2,478億円(2025年度)
戦略投資(3年累計) 2,200億円 2025〜2027年度 283億円(2025年度)
株主還元(3年累計) 4,000億円 2025〜2027年度 1,186億円(2025年度)
DOE 中期的に5%を目安 — 2026年度予測4.6%

目標の為替前提は1ドル140円。社会価値の目標として、再生可能エネルギー導入比率55%、Scope1+2のGHG排出量を2019年度比39%削減、従業員エンゲージメント肯定回答比率71%以上(いずれも2027年度)などを置く。

重点施策

  • 基盤領域:エッジデバイス、モビリティ、ITインフラ。挑戦領域として環境、ウェルネスを置く
  • シェアNo.1を確立する領域:コンデンサのシェアを2024年度の40%から2030年度43%、インダクタ・EMIフィルタを23%から28%へ(いずれも会社推定)
  • 高い売上成長を目指す領域:機能デバイス/高周波・通信で2030年度に売上1.5倍、エナジー・パワーで2.0倍(2024年度比)
  • コンデンサ:AIサーバー向けに小型大容量品を伸ばし、需要に応じて生産能力を増強する。業界最大の生産能力と供給体制を強みとする
  • 事業構成:部品単体の1層目の売上比率を60%から53%に下げ、モジュールやソリューションの2・3層目を47%に上げる。3層目事業は2030年度に売上1,000億円を目指す
  • ポートフォリオ経営:伸ばす領域に資源を配分し、不採算・低収益事業を立て直す

資本配分・株主還元

3年累計で営業キャッシュ・フロー1兆3,000億円を見込み、設備投資6,800億円(うち土地建物1,900億円)、戦略投資2,200億円、株主還元4,000億円に配分する。中期方針2024の実績見込み(設備投資5,800億円、株主還元4,500億円、戦略投資900億円)と比べ、設備と戦略投資を厚くした。戦略投資枠はM&A、環境投資、ITインフラ強化などに充てる。

株主還元は収益力の改善を通じてDOEを中期的に5%へ引き上げ、安定配当を続ける方針。追加還元は成長投資の機会、将来のキャッシュ・フロー、株価水準を見て判断する。手元流動性は売上の2.5〜3.5カ月分を目安とする。

進捗

2025年度は売上収益1兆8,309億円(前期比5.0%増)、営業利益2,818億円(利益率15.4%)、ROIC9.7%。サーバー向けコンデンサが伸びた一方、スマートフォン向けの高周波モジュールが減り、表面波フィルタ事業ののれんを減損した。

2026年度は4月に売上1兆9,600億円、営業利益3,800億円を予想し、7月に売上2兆1,100億円、営業利益4,300億円(利益率20.4%)、ROIC13.9%へ上方修正した。為替前提は第2四半期以降1ドル155円。第1四半期は売上5,023億円(前年同期比20.7%増)と四半期で過去最高となり、営業利益は985億円だった。予想どおりなら、最終年度を待たずに3つの財務目標を上回る。

資本配分では、データセンター向けMLCCの追加増産投資約800億円(2026年度・2027年度に約400億円ずつ)を決め、設備投資が計画の6,800億円を超えても実行するとした。2026年度の設備投資予想は2,550億円。配当は2025年度65円、2026年度70円の予定。計画にない追加施策として自己株式取得を2025年度に1,000億円、2026年度に上限1,500億円で行い、今回の取得分は消却する。

分析:計画の読みどころ

2年目で目標に届く見通しになった主因は、AIサーバー向けのコンデンサ需要と円安。目標は1ドル140円の前提で、2026年度予想は約156円と前提より円安にある。会社の感応度(1円で売上約90億円、営業利益約45億円)で単純に換算すると、為替は売上で1,000億円超、営業利益で700億円前後の押し上げ要因になる。実力ベースで見れば、目標超過の幅は見かけより小さい。

利益の偏りも読みどころになる。2025年度はコンポーネントのROIC(税引前)が22.4%だったのに対し、デバイス・モジュールはマイナス3.5%だった。計画はエナジー・パワーの売上倍増や2・3層目の比率上昇を掲げるが、足元の収益はコンデンサに集中している。データセンター投資が一巡したときの需要変動と、モジュール事業の立て直しが、2030年度の売上2.5兆円、ROIC15%に向けた課題として残る。

資本配分は、設備投資の上振れを容認しつつ自己株式取得を上乗せする形に変わってきた。戦略投資は2年で600億円弱の実績・予想にとどまり、2,200億円の枠との差は大きい。前計画でも戦略投資の活用不足を反省点に挙げており、M&Aやアライアンスで枠をどう使うかが、成長の質を測る材料になる。

出典

中期経営計画の分析の更新履歴(1件)
  1. 最新の版 中期方針2027

業績の推移

売上高
2022/32022年3月期 1兆8,125億円2023/32023年3月期 1兆6,867億円2024/32024年3月期 1兆6,401億円2025/32025年3月期 1兆7,433億円2026/32026年3月期 1兆8,308億円1兆8,308億円
営業利益
2022/32023/32024/32025/32025年3月期 2,797億円2026/32026年3月期 2,818億円2,818億円
純利益
2022/32022年3月期 3,141億円2023/32023年3月期 2,439億円2024/32024年3月期 1,808億円2025/32025年3月期 2,338億円2026/32026年3月期 2,339億円2,339億円

数字から読み取れること

  • 売上高は2022年3月期の1兆8,125億円から2026年3月期の1兆8,308億円へ増加(4期間の年平均成長率 0.3%)。
  • 直近期(2026年3月期)の売上高は前期比 +5.0%。
  • 直近期の営業利益率は 15.4%。
  • 直近期のROEは 8.8%(有価証券報告書の記載値)。
  • 直近期末の自己資本比率は 85.0%。
  • 直近期の営業キャッシュフロー(4,252億円)は純利益の 1.8倍。

下の表の数値から自動で計算しています。

決算期2022年3月期2023年3月期2024年3月期2025年3月期2026年3月期
売上高1兆8,125億円1兆6,867億円1兆6,401億円1兆7,433億円1兆8,308億円
 前期比—-6.9%-2.8%+6.3%+5.0%
営業利益———2,797億円2,818億円
 営業利益率———16.0%15.4%
純利益(親会社株主に帰属)3,141億円2,439億円1,808億円2,338億円2,339億円
総資産2兆8,040億円2兆8,583億円3兆378億円3兆281億円3兆1,990億円
自己資本2兆2,396億円2兆3,599億円2兆5,561億円2兆5,808億円2兆7,187億円
自己資本比率79.9%82.6%84.1%85.2%85.0%
ROE15.0%10.6%7.4%9.1%8.8%
現金及び現金同等物5,120億円4,694億円6,220億円6,251億円6,537億円
営業キャッシュフロー4,214億円2,776億円4,896億円4,519億円4,252億円
従業員数77,581人73,164人73,165人72,572人74,302人
書類の提出日————2026/06/24
出典開示資料開示資料開示資料開示資料開示資料

新しい決算の書類が提出されるたびに期を追加し、過去の期も残しています。 有価証券報告書の「主要な経営指標等の推移」から集計しています(営業利益は損益計算書の当期・前期のみ)。自己資本比率とROEは報告書の記載値です。

電気機器の会社

日本の電気機器は228社。 株式会社村田製作所の直近の売上高は15位。 業種の会社をすべて見る

順位会社名売上高営業利益率純利益
1 ソニーグループ株式会社分析あり 12兆4,796億円 11.6% −3,268億円
2 株式会社日立製作所分析あり 10兆5,867億円 — 8,023億円
3 パナソニックホールディングス株式会社分析あり 8兆487億円 2.9% 1,895億円
4 三菱電機株式会社分析あり 5兆8,947億円 7.3% 4,077億円
5 キヤノン株式会社分析あり 4兆6,247億円 — 3,320億円
6 日本電気株式会社分析あり 3兆5,827億円 10.0% 2,702億円
7 富士通株式会社分析あり 3兆5,029億円 9.9% 4,494億円
8 株式会社リコー 2兆6,083億円 3.5% 556億円
9 ニデック株式会社 2兆6,078億円 9.1% 1,643億円
10 TDK株式会社分析あり 2兆5,048億円 10.9% 1,956億円

売上規模の近い電気機器の会社

直近期の売上高で並べています。決算期が会社ごとに異なるため、同じ時期の比較ではありません。

事業の内容

有価証券報告書「事業の内容」より抜粋(有価証券報告書-第90期(2025/04/01-2026/03/31))

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び関係会社)は、電子部品並びにその関連製品の開発及び製造販売を主たる事業として行っており、コンポーネント(コンデンサ、インダクタ、EMI除去フィルタなど)、デバイス・モジュール(高周波モジュール、表面波フィルタ、リチウムイオン二次電池、センサなど)及びその他(ソリューションビジネス、ヘルスケア機器、機器製作など)の3つの事業別セグメントに分類されます。 各社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 [電子部品の製造・販売]提出会社 当社は、各種電子部品の中間製品である半製品を生産し、国内外の生産会社へ供給しております。また、当社グループ内で完成品まで加工した製品を、国内外の得意先及び販売会社へ販売しております。 販売会社 販売会社は、当社グループ内で生産された製品の販売及び販売仲介を行っております。重要な販売会社である米国の「Murata Electronics North America, Inc.」、中国の「Murata Company Limited」、「Murata Electronics Trading (Shanghai) Co., Ltd.」及びオランダの「Murata Electronics Europe B.V.」では、当社及び関係会社で生産された製品を販売しております。 生産及び販売会社 生産及び販売会社は、主に当社が供給した半製品を完成品まで加工し、製品として当社及び販売会社に納入するとともに、当社及び関係会社で生産された製品を得意先に販売しております。…

経営方針・経営計画

有価証券報告書「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」より抜粋

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「独自の製品を供給して文化の発展に貢献する」ことを中核とした社是にもとづく経営を実践しております。また、エレクトロニク…全文の抜粋を表示
1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「独自の製品を供給して文化の発展に貢献する」ことを中核とした社是にもとづく経営を実践しております。また、エレクトロニクス産業のイノベーションを先導していく存在でありたいという思いを込めたスローガン「Innovator in Electronics」を全従業員で共有しています。 今後も真のInnovator in Electronicsとして主体的に価値創造をしていくためには、価値提供の軸を「お客様に対するイノベーション」だけでなく、「社会課題に対するイノベーション」へとその範囲を広げていくことが重要であると考えております。当社グループが大切な価値観として掲げる「CS(Customer Satisfaction=お客様が認めてくださる価値を創造し、提供し続けること)とES(Employee Satisfaction=仕事を通じて従業員一人ひとりがやりがいを感じ、成長し続けること)」を原動力に、「先を読む力」、「ニーズをカタチにする力」、「価値を届ける力」という3つのコア・コンピタンスを相互に結びつけて総合力を発揮し、社会価値と経済価値の好循環を生み出すことにより、豊かな社会の実現に貢献していくことをありたい姿として掲げています。 なお、この実現のためには、多様な人材が組織を超えて連携し合い、イノベーションを創出していくことに加え、ステークホルダーとの共創を積極的に進めていくことがこれまで以上に大切であると考えています。今後さらにステークホルダーの皆様との関係を強固なものにし、社会課題の解決に向けて取り組み、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 「当社グループの価値創造プロセス」 (2) 中長期的な会社の経営戦略 Ⅰ Vision2030(長期構想) 当社グループは2021年度に、長期構想「Vision2030」を策定いたしました。 Vision2030では「ムラタのイノベーションで社会価値と経済価値の好循環を生み出し、豊かな社会の実現に貢献していく」ことをありたい姿として掲げています。さらに、「基盤事業の深化とビジネスモデルの進化」及び「4つの経営変革の実行」を成長戦略として位置づけています。これらをビジョンとして示すことで2030年までの取り組みに一貫性を持たせ、ありたい姿を実現していくことによりお客様や社会にとって当社グループが「最善の選択」であり続けることが、「Global No.1部品メーカー」としてめざす姿でもあります。 「Vision2030ありたい姿」 成長戦略① 基盤事業の深化とビジネスモデルの進化 大きな変化を迎えているエレクトロニクス市場において、当社グループが今後もイノベーターとして価値を生み出していくためには、技術や社会変化の潮流を大局的に捉えた経営が求められます。長期視点で将来を見据えて多様なイノベーションを生み出すために、当社グループでは3層構造のポートフォリオを用いた経営を行い、5つの事業領域を重要な事業機会として位置づけ価値を創出してまいります。 「3層ポートフォリオ」 「5つの事業機会」 成長戦略② 4つの経営変革の実行 ・経営変革1「社会価値と経済価値の好循環を生み出す経営」 当社グループは、社会に対して提供する価値(社会価値)を向上させ、経済価値との好循環を生み出していくことで、ステークホルダーの皆様に信頼され、選ばれ続ける存在であることを目指しています。これを実現するために、社会課題を起点とした重点課題(マテリアリティ)を定めています。 ・経営変革2「自律分散型の組織運営の実践」 会社の規模や事業範囲が拡大する中でも、社是が定められた当時と変わらずに社員一人ひとりが日々の仕事において社是を実践し、価値を提供し、成長を続けるために、より自律分散型の組織運営へと変革してまいります。 ・経営変革3「仮説思考にもとづく変化対応型経営」 激化する環境変化の中でも、受け身でなく、将来起こり得ることについて仮説を立てて備え、柔軟に軌道修正を行うことができる変化対応型の事業経営を実践していきます。各機能、各組織が将来の変化に対する情報収集、議論、アクション、モニタリングを継続的に実行することで、変化対応力を強化してまいります。 ・経営変革4「デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進」 当社グループではデジタルトランスフォーメーション(DX)を「ムラタ内外の人・組織(業務)を、デジタルで縦横無尽につなぎ、プロセスを短く、早く、かつ見える化を進めることで、飛躍的に顧客価値と競争力の向上をドライブし続けるもの」と定義しています。全社DXの戦略推進組織と実行組織がともに強化領域と基盤領域のあるべき姿の実現に向け、全体的なデジタル推進を加速してまいります。 Ⅱ 中期方針2027 ① 位置づけ 「中期方針2027」は、Vision2030で描いた「ありたい姿」の実現に向けた「解像度を上げる3年」と位置付けています。AIの登場により、当社グループが2030年の世界観として想定する「デジタルツイン」の実現がより加速していくと考えております。2030年の世界観に至る2027年までの3年間がエレクトロニクス産業の大きな変革期となる中で、当社グループが「お客様や社会にとって最善の選択となる」ための取り組みを3つの基本方針として掲げ、解像度を上げて実行してまいります。 ② 全社経営目標 中期方針2027における全社経営目標は、以下のとおりです。※1 ROIC(税引後)=営業利益×(1-実効税率)/期首・期末平均投下資本(有形固定資産・ 使用権資産・のれん・無形資産+棚卸資産+営業債権-営業債務)※2 Greenhouse Gas 温室効果ガス※3 カーボンニュートラル※4 主に枯渇リスクの高い24資源におけるリサイクル材使用の重量割合※5 当社グループの排出物(廃棄物 + 有価物)が循環資源化された重量割合※6 2025年以降に、自国以外への異動や研修・リモートアサインメントでグローバルな経験をした国内外社員の 累積数※7 村田製作所単体 ③ 3つの「基本方針」 ・基本方針1「AIがドライブするエレクトロニクスにおける飛躍的な成長」 AI技術の発展に伴い、サイバー(仮想)空間とフィジカル(物理)空間が途切れなくつながる「デジタルツイン」の世界観が実現していくことで、当社グループの事業機会はより一層拡大すると想定しております。 「エッジデバイス」、「モビリティ」、「ITインフラ」を当社グループの基盤領域として捉え、コンデンサやインダクタ・EMIフィルタにおけるシェアNo.1の確立、機能デバイス、高周波・通信、エナジー・パワーにおける高い売上成長の実現を目指してまいります。 また、「環境」、「ウェルネス」、「3層目事業」を挑戦領域として捉え、事業拡大に向けた取り組みを進めるとともに、2030年以降の超長期を見据えた技術の探索を進めてまいります。 ・基本方針2「持続可能な事業プロセスの追求」 当社グループでは、軽薄短小・高効率な製品の追求による電子機器の小型化への貢献、持続可能な事業プロセスを通じた環境負荷低減の取り組みに率先して取り組むことで、これまで事業成長を遂げてまいりました。今後は、「気候変動対策」と「資源循環」の2つを主要テーマとして掲げ、ステークホルダーとの共創…

掲載内容は開示資料をもとにした情報提供であり、特定の有価証券の売買を勧めるものではありません。数値の正確性には注意していますが、投資などの判断は必ず各社の開示資料をご確認のうえ、ご自身で行ってください。